ノート 1ページ目
初めましてこのノートを読んでいるのはどなたでしょうか?
自殺現場にあった手紙を読んでここまでいらっしゃった警察の方ならお疲れ様でした。
では、ここからは私視点の人生で書き連ねていきたいと思います。
その前にいくつか質問させてください。
答えは聞くことができないのが残念ですが…。
1、貴方の記憶の中で最も古いものは何ですか?
2、貴方はあなた自身をどのように認知、自覚、制御していますか?
この2つは自分の中でかなり重要な話になっています。
質問したのに答えを書かないのは失礼かと思いますので私の答えですが
1、私の最も古い記憶は3歳ごろの記憶です。その当時住んでいたマンションの室内で嘘を吐いた罰として山葵と辛子のチューブを口にねじ込まれ、その日の晩御飯と一緒に全てを吐き出して廊下が緑と黄色になっていた光景です。
2、私は私を認識するとき、私は私を頭上から見ています。最近の車で全方向をカメラで見ているのに近い感じです。私は頭上から見た私に操作されています。しかし、気持ちは頭上から見た私から発生するものではなく、見られている私の固有の感情です。だから、喜怒哀楽は全て持ち合わせています。ただ、それを頭上から見た私は良しとしません。楽しくてテンションが上がれば、テンションを下げてフラットな状態に、テンションが下がってもフラットな状態に常に心情をフラットで居るように調整されます。その為滅多なことで怒鳴ることなどが減りましたし、泣くこともなくなりました。
それが私を今の状態にした理由のひとつなのかもしれません。
ただ厄介なのは、感情をフラットにしようとしたからと言って常に0になるわけじゃないんですよ。感情と思考と体がすべて分離してここで勝手に判断して動かすような、もどかしい状態が長く続きます。自分がこの状態を自覚して以来、感情と思考と体がすべて一致したことは5回もなかったと思います。
ここまで読まれた方や死体を見つけた方は大概、ここまで思い悩むのなら誰かに相談をすればとか、私が相談を聞いてあげればなんて口にしているんじゃないでしょうか?
相談をした所で、他人の気持ちを100%できないのが人間ですから、このノートを最後まで読んでも理解してもらえると思っていません。
あと、相談すればとか言った奴に限ってまともに人の話を聞くとは思ってないですし、思考を放棄してその辺に転がってる言葉を意味もなく拾い投げつけ、理解されないことを他人のせいにし、自分の発した言葉に責任も取らないような人間に相談などできるわけもありませんから、気軽に相談に乗るだの口にしないで一生欲しいと私個人は思います。
恨み、辛みを書き連ねればキリがないので次のページからは断片的ですが思い出した限りの日記を書いていこうと思います。あいまいな部分や、勘違いの部分もあるのかもしれませんが、私主観の日記であるのでご勘弁いただきたいと思います。
嘘を吐くと爪が伸びる 野蛮人Q @nakigara1
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