第1話  我、何故・ドウシテト問ウ


????年??月??日:地球・日本・某所


俺は皆廻 朔耶けまわり さくや大学生、工業系の大学で主に金属加工の専攻をしているのだが・・

今日はツイてない・・・教科書は忘れるわ、弁当忘れるわ、しかもついこの前ゲームに課金し過ぎたから金欠だし、やけくそで買った惣菜パンはあんまうまくないわ、部活でも大ポカやらかすわ・・・もう散々だわ。


なんだ、神さまは俺に恨みでもあるのか?!それとも、今日は某異能を消す右手の所有者みたいな日なのか?そうなのか?それならこの平凡より少し下の俺にも美少女との出会いを!!!出来ないならせめて俺を女の子にしてください!女の子とキャッキャウフフしたい!!


・・・・うん、知っていた。てか、神様にも実際に出会ったことないし。

なに、人生生きてりゃ良いことあるd・・・!?!?!?


があああああああああああああああAAAAAAAAaaaaaaAAAAAAAaaaaaaaAAAAAaう”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ああああああっああっあああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!


(なにこれ!?!?なんだこれ!?!?!?なんなんだよ!!!)


痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛いイタイイタイイタイイタイイ”タ”イ”イ”タ”イ”イ”タ”イ”イ”タ”イ”イ”タ”イ”!!!!!!!!


その時、彼には耐え難い激痛に見舞われた。

まず、

次に、体を折りたたまれぐちゃぐちゃに弄りまわされを植え付けられたような痛み


体を動かすことも出来ず、気を失うことも出来ず、目を開くことも出来ず、只々苦痛に苛まれるだけ。せめてもの抵抗としてギュッと強く目を閉じたが、何の慰めにもならなっかった。


永遠に続くかもしれなかったその苦痛は突然終わりを告げる。


(よ、ようやく・・・・・・・終わ、った・・・・・?)


ふっ、と深く潜水した後、水面に上がってきたような感覚があり、あの激痛なくなっており体をいじられるような感覚もなくなっていた。


ここまでずっと閉じていた目を開けるとそこには--------------


「おや、やっと目を覚ましたか。かーさん!かーさん!!あの子が目を覚ましたよ!!」


知らない天井とおじさんの顔だった。


は!?


「あら、目を覚ましたの?こんだけぐっすり眠ってたんだ。きっといい子に育つだろうに・・・なんでこんな可愛い子を捨てたんだか・・・」


次に現れたのは身重の妊婦さん、見た感じおじさんと夫らしいが朔耶さくやの頭の中は大混乱だった。


え?!は!?うぇ!?ナニ!?ドウユウコト?!

なんか上手く感情の制御ができない。あ、ヤバ。なんか視界が滲んで・・・


「ふえ、ふええええええええええええええええええええええん!!!!」


「おーおーよしよし、大丈夫でちゅよー」


「あらら大丈夫かしら?あなた、私はこんなんだからその子の事は頼みましたよ。」


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

???side


俺の名は『百鬼 蓬生なきり よもぎ』美人の妻『百鬼 菫なきり すみれ』と結婚することができ、さらに子供まで出来てまさに今幸せの絶頂期ともいえ、軍で中隊長の地位をいただいている。


誰に説明してんのかわからんが、いやマジで幸せすぎてどんな不幸が来るのか怖いくらいだ。


子供と妻のために家も建てた、元々二人で住んでいた長屋を引き払い二人の貯金を使いそこそこの土地を手に入れたからだ。我ながらいい買い物をしたと思っている。


そして、このまま幸せに過ごしていければいいなぁ・・と思っていたんだが


小さな事件が起こっている。


出勤しようと戸を開けたら家の目の前に子供の入った小さな籠が置いてあったのだ。

幸い、毛布はいくらかかけてあったがこのままでは死んでしまうだろう。

すぐに会社・・・というか軍に連絡を取り有給を取った。

天皇陛下が西洋から取り入れた制度だったか、西洋のことはあまり気に食わないこともあり気に入らないけど今だけははこの制度に感謝しよう。


その後一時間くらいで目を覚ましたがすぐに泣き出してしまった。

周りからも『老けている』と言われるこの顔に怖がれてしまったのか?


頼りの妻は「後は任せるねぇ~♪」と言って戻ってしまったし・・・。

身重なんだからしょうがないか・・よし!


なんとかしよう!!


その後、頑張ったが結局さらに泣かれあたふたし、奥さんに助けられたとかなんとか



第二話に続く・・・

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二回目の大戦 @suimennkyouzuki

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