最後の1文にやられました

心に傷を負った主人公。その傷は簡単に癒えるとは思わない。だけど、その傷を抱えてでも、進む切っ掛けをくれた同級生の存在。だから二十年という月日をかけても夢を追い続けれたのだろう。
そして最後の一文の“そよ風”が主人公と重なります。弱々しいが風は、見上げた空へと届くことはないでしょう。それは自分の力で頑張っているよという、主人公らしい宣言なのだから。