御伽世界のアイデンティティー

作者 無頼 チャイ

60

22人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

正直な感想を書きますけど、文章はかなり荒削りな感じかなぁ。
でも星三つつけたのは、荒削りながらも随所に「おっ」と思う表現があったり、続きを追いたくなるストーリー展開がよかったり、各キャラクターの背景なんかが細かく練られたりしていたと思うからです。作り込まれた物語だった。

各人が各自の「物語」を持ち、その「物語」に準じた能力で戦う物語。『ピーターパン』なら空を飛べ、『オオカミ少年』なら狼を召喚でき、といった具合です。

僕は最初「あれ? 『ピーターパン』ハズレ能力じゃね?」と思いましたが、そこはやはり作者の力量というか、上手いこと話しを転がして限られた能力を活かしたり、更なる強化をしたりして乗り越えていきました。

語り口は御伽噺のようで、どこか少年漫画っぽくもあり、ミスマッチ感のありそうな組み合わせですけど前後バランス取れている感じ。

一風変わった異能ものが読みたい方、一風変わったファンタジー、一風変わった青春ものが読みたい方。
ぜひ、読んでみてはいかがでしょう。

★★★ Excellent!!!

平凡な高校生活を送っていた主人公、望月友也は、ある日一冊の本と出会う。
その本の名前は「ピーター・パン」。この本との出会いを切っ掛けに、御伽世界を舞台にしたバトルが幕を開ける──

各世界の童話やお伽噺をモチーフにした能力が魅力的なこの作品。「ピーター・パン」「バーバヤーガの小屋」「ジャック・オ・ランタン」「かぐや姫」など、誰しもが知っている童話から、初めて見る外国のお伽噺まで多数の作品が出てきます。
ピーター・パンなら「空を飛べる」、ジャック・オ・ランタンなら「火の玉を飛ばせる」など、お話に沿った能力が出てくるだけでなく、各能力者の過去も物語になぞらえて語られるなどかなり凝った設定の作品です。緻密に練られた設定と世界観。後半に出てくる謎の狼少年の能力や、美しいヒロイン、織姫の能力が明らかになるシーンは迫力があり、必見です。

多彩な比喩表現や技法を駆使した文体が独特で、緊迫したシーンや感動的なシーンがまるで映像を見ているがの如く脳内に再現されます。
印象的な場面の演出もうまく、一度はまればのめり込みながら読んでしまいます。

彼らが綴る物語を、ぜひ堪能してみてください。

★★★ Excellent!!!

 望月友也。彼の平和な日常はある日の流れ星と共に終わってしまった。

 不思議な本との出会いの後に訪れる、クラスのマドンナ的な彼女とのおしゃべり。楽し気なラブコメでも始まるのかと思いきや、突然現れる猫耳パーカーの謎の人物――。命の危険すら感じる冒険が、彼の望まぬ方向で突如始まってしまい。
 彼を助けたのは織姫という少女。彼女と一緒に行った異世界には謎のかぼちゃ頭が…。


 お伽噺をモチーフとした異能系バトル作品です。それぞれが持つ本の物語に沿った力を駆使して戦う事になるのですが、主人公の望月は最初はなんともへっぽこ。織姫とかぼちゃ頭のジャックは、そんな暗闇を歩く望月の足元を照らす灯。

 メジャーなお話からマイナーな物語まで、世界各国の「お伽噺」をモチーフにしたエピソードと登場人物に彩られた、少し不思議な物語。見事なまでの比喩表現を駆使した情景描写は、映像が迫って来る迫力あり。

 この作品はそんな世界の中で、織姫たちの手を借りながらも確かな歩調で成長する「彼」の元で生まれる新しいお伽噺。

 あなたも堪能してみませんか?

★★★ Excellent!!!

最新話まで拝読しました。
誰もが知る永遠に語り継がれる不滅なおとぎ話を題材にした現代を舞台に繰り広げられる能力バトル物語。
登場人物それぞれが『物語』の能力を生かし、主人公の望月くんは戸惑いながらも、必死に生き抜いていくストーリーです。
中でも私のお気に入りは『ジャック』という登場人物。
善でもあり悪でもあるようなひょうひょうとした面白おかしな憎めないキャラクター!
出てきた時点で最高に好きになりました(*^^*)
個人的には『オレチャン』と自分のことを言ってるところがなぜかキュンキュンします(笑)
彼のぬいぐるみが欲しいぐらいです(///∇///)
今ちょうどバトルで大盛り上がりなところなので続きも楽しみです。

『おとぎ話』好きなあなたにもぜひ。

★★★ Excellent!!!

遥か昔からある御伽噺その内容はどれも夢や希望、ときに恐怖に満ち溢れ人々を魅了し多少の変化はあるもの根本は変わらぬストーリー。

いつの時代も人々は現実では起こり得なファンタジーを求め想像し語り継がれてきたそれらは今、流れ星と共に一人の少年「友也」に宿り同化する。
同じく物語を宿すものたちとの戦いに巻き込まれていく。

現在に御伽噺を取り入れその登場人物の能力が使用できる。ただそれだけではなく自分の物語の表面でなく中身を知られてはならぬ駆け引きもまた魅力。

誰もが知る物語の人物が出てきたときの高揚感はきっとあなたを魅了するはずです。一読いかがでしょうか?