★★★ Excellent!!! 言葉に“しない”想いもある 綾波 宗水 何気ない一言や行動に心をざわめかす主人公。 鋭利な針を思わせる、徹底された心理描写に惹き込まれる。 ピアスというメタファー的舞台装置が巧みに展開されていて、読み手の恋愛対象の垣根を越えて面白く読める作品だと思います。 レビューいいね! 2 2020年11月24日 12:40
★★★ Excellent!!! まるで血の色みたいな恋 和田島イサキ 同性の先輩に恋心を抱く後輩の男性が、いろいろ雑談しているうちにその先輩の片耳にピアス穴を開けてあげることになってしまうお話。 BLです。血がドクドク流れ出たままの生傷みたいな恋のありようを、これでもかとばかりにゴリゴリ叩きつけてくる恋愛劇。効いたというか刺さったというか、読み進めるごとに「オアアアアーーーーッ!」ってなりました。いーやーこれはつらい……どうにもならない強すぎる想いが、でもただの「片思いの切なさ」なんて概念では到底収まりきらず、湧き出るそばから全部自罰感情に変換されてゆく描写の痛々しさ。お、おい! 死ぬぞお前!? もういい休め!(休めません)(恋なので) いやもう、ほんと凶悪でした。文章は一人称体で、それも主人公であるコーヨーくんの心情にかなり密着したもの、どこか歌の歌詞を思わせるウエットな美しさを感じる文体(節回し)なのですが、だからこそビリビリ伝わってくるこの擦り切れるような痛み! その根源は明らかで、「(思いを悟られることにより)好きな相手から強く拒絶されてしまうことへの恐怖」だと思うのですけれど、でもなによりすごいのが〝それが直接的に書かれていない〟ところ。 彼の意識はあくまで『平和な現状を壊さない』ことだけに向けられており、でもそこに過剰な怯えが付随しているという事実ひとつで、彼の真に恐れるものを描き出してしまう——というか、書かないことで彼の逃避(直接的に想像するのを避けていること)を著し、そこからその怯えと痛みの度合いを、ひいてはその想いの大きさを浮き彫りにしてしまう。この書き方、一人称体だからこそのアプローチが見事にはまって、一文一文の熱量が見た目の数倍に跳ね上がるような感覚。恐ろしい……もう劇物ですよこんなの……。 実はお話の筋そのものは結構シンプルというか、作中で起こった出来事だけを切り出すのなら、とても短くまとまってしまうよう… 続きを読む レビューいいね! 4 2020年10月14日 19:11
★★★ Excellent!!! ずっとドキドキしながら読みました… 藤原埼玉 ドキがムネムネし過ぎて不整脈になったかと…… 陽気なんだけどエンドロールまでちゃんと観る先輩……なんかさりげない描写なんですけどすごいキュンとなりました……こんなん好きになーーるわーーー!!!! そしてハピエンでほんと良かったです…… この作品めっちゃすきです…… レビューいいね! 2 2020年10月6日 22:34
★★★ Excellent!!! 良い...愛ですね、愛... QAZ さすがのこやまさんです。 「仕方ない先輩ですね」に深い愛を感じました(๑˃̵ᴗ˂̵)何気ない一言に深く感情を込めるのは本当流石の一言。良いです! レビューいいね! 2 2020年9月18日 01:20