たぶん

設定などもしっかりしていて、おかしな文章などもありません。が、復讐の話だけあって全体的に暗い印象の作品になっています。

そして、登場人物が全員女性というのもあってか、物語にちょっとしたスパイスが足りなかったんじゃないかなあと思いました。

スパイスって言うのは、まあ言ってみれば恋愛的な要素ですかね。

私は物語、特に独自設定だったり凝った世界観を作っている物に関しては、こういう恋愛要素的なものは必要なんじゃないかなと考えています。その理由は、読者の共感を得る部分が少しもなくなってしまうからです。

まず、この物語は復讐の物語ですが、これを読んでいる読者の方に家族を殺されて復讐してやるぞという気持ちを共感できる方は少ないはずです。物語の中で読者にこの気持ちを引き出すように書くことも出来ないわけではないと思いますが、かなり高等なテクニックが必要になります。たぶん。

そこで恋愛要素です。まあ要は読者の感情を揺さぶれる要素があれば恋愛でなくてもいいんですが、小説だと見た目がカッコいいとか可愛いとかを出すことが出来ないので、一番これが無難ですね。

ちなみに、ざまあ系もこの共感の要素の一つですよね。(これは好みが分かれますが)

そう考えると、異世界最強ハーレムざまぁ系の小説ってすげえなぁ。だって3種類以上のフレーバーが既にタイトルに入ってんだもん