第4話
加勢川 陽一? え、これも加勢川さん? 作品しか見たことなかったけれど、トークも動画にしてるんだ。
その動画は、ラジオみたいな感じだった。
司会「加勢川さんの学校に関する意見を聞かせてください、だそうです。確かに私も加勢川さんの教育論を聞いてみたいですね。加勢川さんは教育についてどのように感じ手いるんですか?」
これがサムネのことか。
加勢川「僕は、ここ十年くらいの義務教育を受ける子供が一番可愛そうだと思っいて、それはなんでかっていうと、まだ、僕のときの十年ぐらい前のときは、まだ学歴フィルターが起動してたけど、今の子供達が大学卒業する頃には、もう完全に学歴フィルターがなくなっているだろうから。自分自身の意思で、学校のレールに乗っている人はいいんだけど、周りの親とか、先生とかにしつこく言われて、しぶしぶ乗ってる子達はもう完全な被害者ですよ。」
え? どゆこと? なんで被害者? 勉強は必要なことでしょ。
加勢川「これまでの学校の意味て、おんなじ人間を何人も作ることだったんですよ。けど、今はテクロノジーが発展して、みんなとおんなじ人間がやってるようなことは大体機械がやってくれんですよね、つまり、今までは、みんなでピラミッドを作ろうとして、その1ブロックを人間ドックとしたら、きれいな直方体みたいな人間がたくさん必要だったんですよ。けど、今は尖っいるところは、機械が穴埋めして、きれいにしてくれるんですよ。つまり、今求められてることは、いかに尖った人間であるかってことなんですよ。」
動画自体はとても短かった。だが、
…………、で、結局どゆこと?
奈津の疑問は深まるばかりだ。
結構まともなことは言ってた。けどやっぱり理解できない。もうちょっと、ちゃんと理解したいな。
奈津の人生が色付き始めたその瞬間は割と疑問だらけな奈津であった。
僕の熱中出来るもの 高崎 猿田助 @sarudasuke
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