Greed

@PAM7010

第1話悪魔


悪魔とは、仏道を邪魔する悪神を意味して、煩悩のことであるとも捉えられる。 キリスト教ではサタンを指し、神を誹謗中傷し、人間を誘惑する存在とされる。 サタン以外の西洋文化の悪霊デーモンも現代日本語では一般に悪魔と呼ばれたりする。その悪魔に取り憑かれ自我をたもったものをこの世では強欲greedと呼ばれた。ここ日本にもgreedと呼ばれる物が存在した。



「おい、クズ臭ぇんだよこっちくんなよ」


「ごめん、でも僕なんもしてないよなんでいじめるの?」


「なんでいじめるかって、そりゃ楽しいからだよ馬鹿か?」

「いじめられてて馬鹿だったら救いようがねぇな」

「そうだな、この際さあだ名つけてあげね?」

「いいね、あだ名!何にする?」

「じゃあ」


「あの.....勝手に決めないでよ」

僕はボソッと呟いた


「あぁ?今お前なんて言った?もういっぺん言ってみろ」


「いや、僕は何も」


「いいや、言ったよな勝手に決めるなボケって言ったな!」


「そんな、ボケは言ってないよ」

「あっ」


「白状したなやっと」


「違うんだ、僕は何も言ってない」

と言った時何かが僕の顎に飛びかかってきた、



「あれ、僕何してんたんだろう?」


「やっと目が覚めたのね」


「あっ先生!ここは....」


「保健室よあなた教室で倒れて木村君が運んでくれたのよ」

「木村が?」


そう、その木村と言う男が僕をいじめていた張本人だ、あの時顎に飛びかかってきたのは木村の拳だったんだ


「さぁ、あなた授業に戻りなさい」

「あっそれとお名前教えて」


「名前ですか?」


「そう、名前よなんか言えない理由でもあるの?」


「いえ、そんなことはないです」


「じゃあ教えてくれる?」


「はい、取憑 憑依とりつかひょういです」


おけ、じゃあ教室に戻っていいよ


「えっ僕の名前変じゃないですか?キモくないですか憑依なんて、」

僕は薄々気づいている、いじめられたのは僕の名前が原因だと....僕がいじめられ始めたのは小学5年生の時だ僕は転校生で5年生の時なんて些細なことでいじめが起こる 名前が憑依ってだけで、わー取り憑かれるぞーとか悪魔の息子だーとか言われ続けた...そこから中学校に上がってもいじめが続いたそれが今の現状だ


「全然キモくないし変でもない!むしろかっこいいよその名前」


「そうやって落ち込んでる僕にお世辞しか言えない大人にはうんざりで....す?」


先生は泣いていた

「先生なんで泣いてるの僕なんかした?」


「私は憑依君を慰めようとしたつもりだっただけど憑依君にはお世辞に聞こえてたのよね、ごめんね」


「え、あのごめんな......さい」

僕は罪悪感でいっぱいになりすぐにその場から逃げ出した

「僕は唯一味方だった先生を泣かしてしまった最低だこの先どうやって生きていこういっその事死のうかな?」


「おい」


「ん?誰?」


「死ぬならその命俺に売ってくれよ」


「え、どうゆう事その前に君は誰?」


「俺はなサタンだ悪魔の王だ!」


「悪魔?悪魔って日本にもいるの?」

「いや、俺たちは封印石ふういんせきっていう石に閉じ込められてんだよ、その封印が日本で解き放たれて俺たちは日本にいるってことだ」

「悪魔はな人を誘惑して死に追い込むんだよ」


「まさか僕を殺しに来たの?」

僕は全身が凍るぐらい寒気がした


「その通りだ、でも死ぬならその体を貰いに来たってわけだ」


「でも誘惑にのらなかったらいいんだろ、それなら簡単じゃん」


「それがなできねぇのがおめぇら人間なんだよ、おめぇら人間て言うのは不幸なことが起きたりした時にな優しい言葉をかけてあげるんだそしたらすぐに話にのってきやがる.......そしてその心の隙間に取り憑く。まぁ他にも取り憑く方法はあるがな」


「取り憑かれたらどうなるの?」


「元々あった自我が崩壊し悪魔に心を取り替えられる」

「だが例外もいる悪魔はな自分勝手で欲しいと思ったものは相手を殺してでも手に入れようとする欲の塊なんだよ、でもなこの世は広いんだぜ取り憑かれて生還したやつもいる!その者達を俺達の中では悪魔をも超える欲...強欲greedと呼ぶ。」


「強欲?その人たちの特徴はあるの?」


「知らねぇがよ、自分に自信がある者は威張り、自分に自信がないものは隅っこで暮らしている色々性格は異なるがな、」


「なんでみんな異なるの?」


「質問が多いいガキだな!、あたりめぇだろ強さだよ自分の!」


「強さ?」


「悪魔にもな能力があるんだよ、人が能力を手にするには1回生死をさまよい強欲になった者が手に入れれる」


「それじゃあもし、あの...えっと名前は?」


「サタンださっきも言っただろ悪魔の王だ」


「じゃあサタン、強欲はみんな仲間なの?」


「いや、強欲は自分が1番じゃないと気に食わないからな他の強欲を殺しにくる、が! 仲間意識が高いやつもいる」


「そうなの!」

「あっ、ちょっと話変わるけどもし僕が強欲になったらいじめを止めれる?」


「止めるどころか相手を殺しちまうかもな」


「じゃあやめとくよ」


「いいのかもし強欲になったら強くなれるぞ」


「僕は強欲じゃなくていい、僕は弱いものの味方だから」

その時サタンから思いもよらない言葉が出てきた


「そんなんだからいじめられるんだボケェ!それか俺もお前をいじめ殺してやろうか!

あぁ弱い者の味方?はぁ舐めてえんじゃねぇよ自分が弱かったら守れるもんも守れねぇだろぉが強者が正義!弱者は敗北者だ」

「だから強欲になったら守れるもんが増える

さぁどうする憑依」


「守れるもの?......」


その時僕の脳内に先生の泣く姿が思い浮かんだ


「そうだ、守れる者だ、例えば君の先生とか?」

憑依は何かが吹っ切れた


「そうだねサタン僕強くなくちゃ守れるもんも守れないね」

「そうだよ憑依やっとわかってくれたんだね

俺の言っていることが、じゃあ失礼するよ」

と言い 僕の体に手を当てた時、前方約10m先の壁が吹き飛んだ強烈な音が僕の耳に響いた瞬間僕は我に返った


「僕は何を?サタンどういう状況、サタン?」

サタンは険しい表情で壊れた壁を見ていた


「邪魔しやがって」


「何かいるの」


「憑依しゃがめ!」

と言ったサタンの声と共にサタンの体が真っ二つになった

「サタン!!」


「大丈夫だ憑依......俺は生きてる」


「あれれ死んでないのー?」

と壊れた壁の方から声が聞こえた


「おい憑依あれが強欲だ目に焼き付けとけ」


「おめぇ何もんだ!」


「我はパズズだ!風を操る悪魔だ」


「おい憑依嘘ついちまった」


「あれは強欲じゃなぇー自我が崩壊しきったあとだ」

「てっことはあの人はもう悪魔なの」


「そうだ」


「ねぇそろそろ殺っちゃっていい?」


「ちょっと待てなんで僕達を狙う?」


「質問を質問で返さないでくれるかな?頭に血が上ってイライラしてくるからさ」


「わかった落ち着け」


「落ち着けるかボケェおめぇらは俺の能力で殺す」

「くらえ風鎌ふうれん


「おい、何をした」


「さぁね、お友達のサタンくんに聞いてみたら」


「おい憑依これはおめぇにはどうにもできねぇ」


「どういう攻撃なんだ、」


「ゆっくりだがこちらに何かが近づいてきている」


「何かってなんだ」


その時サタンは僕を突き飛ばした」

ブチッ!

僕は吹き飛ばされた衝撃で何が起きたか分からなかったがすぐに体制をたて直してサタンにかけよった

「サタン!」

そこにはサタンの下半身と上半身が落ちていた

「おいサタン大丈夫!」

「クソ、あいつ風に毒混ぜてやがったな再生ができねぇように」

「じゃあサタンは死ぬの」


「ふっ.......お前も一緒に死ね!道連れじゃ」


「どうしたのサタン!」


「お前の体をかりれば俺は生きれる」


「え?」


「さぁ乗っ取られるか、ここで死ぬか選べ」


「どうしよう どうしよう どうしよう どうしよう どうしよう どうしよう!」


「時間がねぇ早く」


「もうそろそろくよ」

「風鎌!」


「僕はサタンに......体を託す」


「そう来なくちゃな、行くぜ憑依!」


サタンは僕の体に入ってきたその瞬間僕の体は焼けるように熱くなってきた


「熱い、苦しい、死にたいだろうそれに耐えたらお前は力を手に入れれる」


「うぅ、痛い熱い苦しい死にたい」

憑依は色々な感情に襲われていた


「おーい、着々と君たちに僕の風鎌が近づいてきているよ、避けないと体が切り刻まれるよー」

「あっ死んだねじゃあね」


その時憑依の目には風鎌をしっかりとらえていた

「見える風鎌が見えるなんでさっきまで見えなかったのに」

憑依は風鎌をドッチボールでボールを避けるかの様にかわした


「何、おめぇ風鎌が見えるのか」


「あれっ!俺生きてる」


「お前さては強欲になりやがったな......俺が取り付いたこの男は自我が崩壊して悪魔の俺が心を取り替えたのに、お前みたいなひ弱な奴が自我をたもっただと」


「やったな憑依お前は耐え抜いて強欲になった」

「僕強欲になったの、で僕の能力はなんなの」

「能力はな..........」


「能力は?」


「自分で考えろ」


「えっなんでせっかく強欲になったのに」


「能力はお前の頭の中にある」


「そんなこと言ったって」


「お前ら仲間割れか?せっかく強欲になったのに能力を教えて貰えない笑えるね」

「じゃあ死んでくれる 」

「くらえ 鎌切風れんきふう

「これでお終い」

パズズが余裕の笑みをうかべ憑依達にちかづいて来た


「やばい殺られる能力は何?サタン!」

「ヒントはあげねぇが今回だけは俺が助けてやる、行くぞ............Prostrat」


「ん?いまなんつっ......た?」


「なんで俺床で這いつくばってるんだ頭が狂っちまったか」

「バカバカしいさぁ続きだ」


「Shut up 」



「ん?なんで俺喋れねぇんだって思ってるだろパズズ」


「これが俺の能力、命令orderだ」

「俺が言った言葉は相手は必ず従うだがそれだけなら最強の技なんだがこっちにもriskってもんがある相手が従ったら自分の大切な物が1つ消える1単語に一つだけだ!」

「だから俺の大切な物が2つ消えたはずだ」


「サタン何が消えたの?」


「何が消えたかは後で分かる」

「さぁあいつをどう抹消けそうかな?」

「ん!おい憑依、こいつに近づくな!」


「ん?どうしたの?」


「こいつの体の周りに見えないが薄い刃物の様なものが飛んでいる、触れたら1発で地獄送りだ」

「じゃあどうやってやっつけるんだよ」

「黙って見てろ」




「Crap」

「よし、片付いたぞ行くぞ」


「えっ片付いた?何もしてないよね」


「おいおい俺の話聞いてたか」


「ごめん、忘れた」


「俺の能力は命令!命令された者は絶対に従わないといけないそのあとは自分の大切なものが1つ消えるって言ったよな」


「あー言ってたね、でもずっとなんて言っていたの」

「おめぇバカか!英語わかんねぇのか?」


「ごめん俺バカだからわかんねぇ」


「特別に説明してやる特別にだぞ」


「ありがと、サタン」


「えっと初めに言ったのは」

「Prostratひざまづけ!」

「Shut up 黙れ!」

「そして最後のCrapはくたばれだ!」

「ということだ!まぁとりあえず帰ろうぜ帰ってから質問は聞く」


「うんありがと」


僕は家の前に着い時サタンに、話しかけた


「サタン僕のお母さん死んでるのかな?」


「確率は高いな」


「覚悟はしておけ」

ガチャ僕はドアを開けた


「おかえりー憑依遅かったはね」


僕はすぐに母さんに抱きついた


「あっ母さんごめんなさい殴らないで」


「えっ殴らないわよ変な子ね」

「今日は早く寝なさい」


「サタンどういうこと?」

僕は部屋に戻って聞いた


「多分だが大切な物DVだったんだ」


「え?DVが大切そんなわけないじゃないか」


「俺の予想は親のDVはお前の存在意義になっていたんだと思う」

「学校でいじめられて家では家庭内暴力、 自殺をはかったこともあっただろうでもお前は死にきれず生きる意味を見出そうとした」

「その時にお前はいじめとDVを天秤てんびんにかけDVの方が軽かったんだろう、だから生きる=DVになっちまったってことだ」

「だから生きる意味のDVを失ったってことだ」

「まぁいいんじゃねぇDVはなくなったから」


「うん、ありがとうサタン」


「おう」

「まぁ今日は寝ろよ憑依」


「そうだねサタン、体中痛すぎて早く休みたい」

「おやすみー」

とは言ったもののあと2つ何が消えるのかが気がかりで眠れなく朝を迎えた

「いってきまーす」


「おう憑依お前寝れてねぇのか」


「そうなんだよ、あと2つが気がかりでさ」


「まぁ気になるのは無理ねぇ根気よく見つけるしかねぇな」

「多分なんだがあと2つの1つは先生じゃねぇか?」

「大切な物」

僕はその言葉を聞いて先生のところに向かった

「先生!」


「どうしたの怪我でもしたの?」


「いや、先生無事で良かった」


「えっ?貴方何組の子教えて?」


「えっ先生ふざけないでよ先生!僕だよ憑依だよ」

「初めてあったから分からないんだけど

誰かと勘違いしてるんじゃない?」


「え?あのせ....名前がでてこない」

「失礼しました人違いでした」

僕は全てを悟った失ったものは .......先生の僕に対する記憶と先生の名前だった。




























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