1995年 風踏市某住宅前張り紙



「電波やめろ。電波やめろ。電波やめろ。電波やめろ。電波やめろ。電波やめろ。電波やめろ。電波やめろ。電波やめろ。電波やめろ。」


「テレビ、ラジオ、新聞、ミナデタラメ。脳波。ヤク、コントロール。」


「■暦1992年の黒い竜巻は党の電磁波で起きたものです。テレビ局も共犯です。電磁波は神です。思考を把握し脳を蝿が臭くします。オヒムジの柱です。汚れた男を去勢し売春婦ドモの頭に電波を発射放射します。大勢殺しました。これは聖戦のつもりでした。犯人います。海にいます。憎悪を日課です。」


「電波で脳が病気になって精神病院に入る。はっきょうする。知っているか。この国のシソウ犯はみな党がロボトミーでハイジンにしているのだ。ロボトミーとは髪を剃り頭蓋骨を開き前頭葉を切り取り人間をハクチにする手術である。」


「触るな汚れる」


「脳みそは下。目玉はウエ。上を見ろ。」


「上を見ろ。上を見ろ。黒いハシラが落ちてくる」


 

〈風踏市某住宅前張り紙より〉

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る