たとえひどいディストピアに居ても。

何となく過疎で、でも牧歌的でのんびりとした時間が流れる小さな島の暮らし。どこかクラスの仲間と一線の距離を置く主人公の突然の独白で、読者は突然非日常の世界へ誘われていく。
 重くなりがちな世界にも関わらずたくましく暮らす主人公達。思いがけなく始まった恋はやはり切なくて、そしてアクシデントで島に訪れた事で出来た新たな友人が良かれと思って引き起こしてしまう残酷な現実をコレでもかと突きつけて!ネタバレしない様に紹介するにはコレが限界。

 激しい展開にもまれる恋愛モノ読みたい人にオススメです。まったり平穏な日々なんてないなぁ、この世界観。この世界にいたら自分ならどーするだろうと思わず考えてヘタレてしまう。

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