夏の田舎の変わった風習

「霊迎え」。
亡くなった人たちを迎えるのは、日本の夏のお盆特有の風習でしょうか。

本作品ではまだ「子ども」である主人公が母方の田舎へ帰省したところ、その土地独自の「霊迎え」によって体験する不思議なお話。

なんと言っても雰囲気の作り方が絶妙で、まるで夏の物寂しい情景を落とし込んだような文体は、幼い夏の記憶にうっすらと残る白昼夢の心地になります。

夏らしく、夏だからこそ感じる不穏な空気。
短編ながらも怪談話ならではの仕掛けも多く、読んでいて終始ゾワゾワとしていました。

皆さまもぜひお読みになられてくださいね。

※この度は「おばけのお話募集」企画にご参加くださりありがとうございました。