第23話 閑話  少し未来の物語



王都から遠く離れた村…

ここに3人の家族が引っ越してきた。


セリナが盗賊団を討伐し、魔大陸に向かってから3年後、まだまだ小さい子供を抱きながら女性は家事をしている…




日も傾きだした夕刻…

男が帰宅する…


「ただいま〜」

「おかえりなさい、あなた」

「パパ〜おかえり〜!」


男は小さい少女を抱き抱え頭を撫でる。

「偉い子にしてたか〜?」

「うん!セナいい子にしてた!」

「そうかそうか〜!偉いな〜セナは」


仲のいい家族はいつも通り食卓を囲み、家族団欒を惜しまず、明るく元気に過ごしている。



夜も深くなり…

女性はセナを寝かしつけると寝室の横にある部屋へと向かった…


ガチャ…



「お疲れ様…セナはちゃんと寝たか?」

「ええ、しっかりと寝かしつけてきましたよ〜」


「そっか…それなら良かった」

「じゃあ、私たちも寝ますか?」


女性は少し胸元をチラつかせると寝巻きを脱ぎ始める…

男はそれを手伝うが…少し感慨深そうに考え始めた…


「俺たちの間にセナができたのは、俺が犯した罪からなんだなって不意に思ってしまったよ…」


「……そんなこと過去の話です…今となっては私は嬉しいですよ?昔は昔、今は今…

それでいいじゃないですか…私はあなたが大好きですよ」


「そっか…ありがとなユーリア」

「いいんですよオーネルさん」


「なんか名前で呼ばれるのも照れくさいな」

「何恥ずかしがってるんですか、私の方が恥ずかしいですよ」


「俺たちが今こんなに幸せに過ごせるのもあの人のおかげだから…」

「そうですね…セリナさんが助けに来てくれなかったら…私たちはこう言う関係にはならなかったかもしれないです」



「寝るか」

「いえ、寝かせませんからね♪」







__________________________________



翌朝、オーネルはいつも通り村の中心にある小さい店へと向かう。


「おはようオーネルさん」

「おはよう、今日もよろしく頼むよ」

「へいお任せくださいよ!!」




さて今日も一仕事行きますか!!



オーネルとユーリア、セナが紡ぐ物語…

これはまた別のお話…

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この世界に生まれ変わったら君は何をしますか? 施主さん @hoso1002

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