この物語は――ほろ苦い過去を持つ男が、無垢な少女と出会うことにより、過去に向き合い、「再生」していく物語です。
――酔っぱらった壮年の盗賊、ハリスは大金を手に入れたばかり。
酒をしこたま呑んだら、お次は女……といったところから始まる、この物語。
そしてタイトルどおり、奴隷として売られていた少女・ティアナを買ったところから、ハリスの運命が変わります。
気高きおっさんであるハリスは、ティアナを抱こうとするも、彼女の純真さに触れ、「もうちょっと育ててから」――と。
――そうこうするうちに、女神官エイリアや、魔法使いジーナといった美女たちとの縁ができ、元々の朋友であった聖騎士ゼークトのような好漢との縁が生き、ハリスの運命は決して楽ではありませんが、少女ティアナを「育てる」ために、前を向くことになります。
かつて放り出した過去をも見つめながら。
単に美少女や美女にモテモテといった話ではなく(そういうところもありますが)、盗賊ハリスが冒険に謀略にと挑み、そしてどう切り抜けていくか、という面白さもあります。
随所に作者の小ネタも光るこの一作、是非ご一読下さい。
……「最高神祇官」とか使ってくる人、初めて見たよ^^;
ではではノシ
書籍化作品として出ていて気になって読んだのですが面白くて続きが気になり最新話まで読んでしまいました。
まず、作品の主人公はくたびれたおっさん冒険者です。
そのおっさんが報酬でそこそこのお金を手に入れた夜に酔っぱらって大きな買い物をした日から生活が変わっていく話です。
主人公のおっさんは実は、、、と言うのがそこそこありますがオレツエーやチートスキルは一切有りません、有り合わせのもので泥臭く頑張っている姿は思わず心の中で応援したくなりました。
そして周囲から無茶ぶりされながらも頑張っていると周囲の反応が変わってきて主人公のおっさんも何だかんだと言いつついい人っぽいことをしてまた周囲の評価が上がります。
作品としては完結していて一応主人公のおっさんが目指していたものは叶っています(多分)、現在は後日談のエピソードに入っていてそこの展開がとても一読者として気になってます。
キャラ、話のテンポ、物語の展開とどれも素晴らしく書籍化も納得です、まぁただ作者さんの気持ちも分かるのですがあのエンディングは個人的にはちょっとどうかと思う一人です、なので後日談にはとても期待しております。
評価としてはマックスの星三です、書籍を買うか悩んでいるのであれば一度これで読んでみてはいかがですか。