その恋は、麦茶味。

鮮烈で、それでいて懐かしさを覚えるような少年の真夏の一日が生き生きと描かれる中、ピンチに陥った少年を救うのはキンキンに冷えた麦茶。
その味、その香り、その冷たさ、その色に、思い浮かぶ少女の印象。
おぼろげだった少年の恋心が麦茶によって露になる描写が秀逸な作品です。