軽妙な語り口が心地いい

なかなか出会わない「ですます」口調の地の文で書かれた作品。小さな頃に読んだ児童向けのファンタジーを思い出して懐かしくなった。
軽妙なセリフがリズム良く交わされ、すいすい読み進めることができる。
お姫様が城を抜け出して冒険に出ると言うのは王道の展開だが、それだけにこれからの旅路にどのような特徴が生まれるのか気になる。影武者として城に残された子の奮闘記にも期待がかかる。