他の作品では得られない栄養がある。
- ★★★ Excellent!!!
ドラクエという中世ヨーロッパ風世界が舞台のゲームがありますが
この作品も例に漏れず『異世界転生モノ』という、ドラクエ的な世界が舞台となっております。
そしてああいったゲームのお約束として
新しい街を訪れると、入り口付近の人が「ここは◯◯の街です」なんて教えてくれるというのがあり。
他の多くの異世界転生小説なども、だいたいそんな簡単な世界観です。
しかしこの作品の場合「ここは◯◯の街です」の代わりに。
『てめえ何者だ、この野郎!!』
って感じになります。命の危険も伴います。
一番身に付けなければならないのは、魔法でも伝説の武具でもなく、薄汚い謎のよそ者として扱われる状況での立ち振舞です。
おそらく現代日本から転生した程度の普通の中高生では、いきなり可哀想な結果となるでしょう。
刺すか刺されるか、緊張感があって非常に読み応えのある作品です。
あと、更新を待ちきれなくて、かと言って代わりになる作品も見つからず、禁断症状が出ました。
悶々としたあげく結局自分でも小説を書くことになったので、そういうパワーも出ていると思います。