&α
「ナイスジャンプ」
「え」
「すごい。大ジャンプじゃん。よし。俺もっ」
「あれ、私。生きてる」
「よっ、と。そりゃあ生きてるよ。電車来てないもん」
「だって、え、あれ、どうして」
「あれが原因です。光の反射」
「反射?」
「別なホームに来た電車のライトが、ビルに反射されてるだけ。電車はここじゃなくて、違うホームに来てるね」
「え、なに。私、光の中に突っ込んだ、だけ?」
「君は、光に吸い寄せられるタイプの虫だね」
「虫って」
「あ、もしもし。はい。彼女は三番ホームです」
「あ、ちょっと。友達呼ばないでよ」
「おっと。体重増えた?」
「昼にステーキたべちゃった」
「健康的で食欲旺盛なのは良いことです」
「あ、ごめっ」
「離さないよ?」
「おっ」
「せっかく君が抱きついてくれたのに。離すわけないじゃん」
「ひっぱたくよ?」
「え、なんで。いたっ。いたいいたい」
「友達来るってば。友達の前でいちゃつくのはちょっと」
「じゃあ友達が来るまで」
「えいっ」
「脛に直蹴りは聞いてないですね」
真夜中の駅構内 春嵐 @aiot3110
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます