あとがき
あきかん
『ふと、手を見る。』のあとがき
作家の特権とは、書くことと書かないことである。という持論の下に自作は書いているのですが、当たり前と言えば当たり前の話です。
『ふと、手を見る。』についても同様の話です。この短編が双極性障害を書ききれた、とは全く思っておらず、むしろ描いていない点が多数あるかと思います。当事者の方には申し訳ありません。
例えば、他罰性については一切触れておらず、躁はこんな感じではない、と言われれば返す言葉もありません。
この主人公の人生は楽しいのかと問われても答え難い。そもそも他人の人生を評価できるほどの余裕はありません。これが良い人生だ、これは辛い人生だとかを書く事は当分ないでしょう。
これが作家性と自分で述べると逃げ口上になるのですが、自作は自分向けに書いているのでご容赦願いたい。とにもかくにも薄味の小説しか読みたくないので、キャラクターも薄いし物語も軽いのです。
2話まで読んで1話を思い出してもらえれば良いかな、といった感じで書いてはみたのですが弱かったかな。まあ、これが今できる精一杯です。
あとがき あきかん @Gomibako
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