第2話最強吸血鬼と多種族学園ユザトリス

3000年後、そして転生…


吸血鬼の王である我は絶句した…魔法や文明が以上にも成長していたのだ、

「ふむ、この3000年の間にかなり様子が変化したようだな…」


これとは別に決定的差があった、3000年前対立していた種族達が共にこの街と思われる場所で暮らしているではないか…


「我を追いかけて転生したもの達も居るはずだが。」


それよりも先に事情を聞くのが早いか…仕方ない、精霊界ジュラリズルに行くとしよう、インソビリュート(転移)で精霊界に着き、3000年前と何を変わっていない道を辿り精霊神マドリプスの居る精霊城を訪れた…だが、そこに居たのは魔族達含め他の多様な種族だったのである。1人の魔族が駆け寄ってき我に言ったのだ


「はっ…下位種族の雑魚(吸血鬼)がノコノコと俺たち上位種族の貴族の目の前に現れるとは中々に調子に乗ってるやつじゃねーか。」


とその途端周りからも同じようなバカにしたような笑い声や「もういいから引っ込んどけよ…」といった扱いを受けたのだ…我が居らぬ間に随分と舐められたものだな、それと同時に俺はそれを聞かなかったかの様に


「お前は誰だ?貴様のような雑魚が我を侮辱できる時がくるとはな…」


と鼻で笑っているとその魔族の男は名乗り出てきたのだ、


「俺を侮辱するか!雑魚よ!!魔伯爵ハヴィス家の継承代3位ハヴィス・マヴィア・レクオンであるぞ!我の祖父はただの小爵という名前だけの貴族の次男に生まれ魔王にその魔法の才能を認めら爵位が歴史に名を残すほど上がったのだぞ!?それをよくも、下位種族の分際で侮辱するか!今から貴様を高貴種族侮辱により死を与えるぞ!!」


聞いたことも無い名だな…このように、先代を盾にし、偉そうにするとは…本当に程度が知れているというのにな、ただ殺すのは惜しい…とりあえず相手をしてやるか……


「そのような名は耳にもしたことがないな…まぁ良い、自らを称えるが良いぞ…我の前でそのような口を聞けて生きているのはお前が3人目だ…貴様の先代は耳にした事があるかもしれんな、かつて存在した、八柱の最強の吸血鬼達を…いや、再びこの地に舞い降りた最悪最強の吸血鬼達を。我こそが闇と光の魔術を使い虐殺王として3000年前に名を馳せた吸血鬼王の1柱リヴァス・マトラティス・ナヴァである!!」


その後であった、そこにいた者は全ての者が信じることもしなかった、が…1人の魔族は俺にこう告げた。


「ぐははは…リヴァス・マトラティス・ナヴァと言ったか、そこの弱小族の雑魚よ…はったりはよせ。このような弱小族が我ら魔族に遅れを取らせるとでも?」


「ルグルスお兄様?なぜ次男である貴方がここに居られるのですか?まぁー良いでしょう!我ら魔族の力をこの小物に分からせてやりましょう!」


俺はニヤリと笑うとこう告げる…


「良かろう…貴様らに我の力を見してやろうぞ。」


その直後だった、現代魔法ではなくそれも神話級魔法と思われる現在誰にも継承されていない魔法を展開している1人の弱小族、かつて最強とも言われた吸血鬼が立っていた…


「このような雑魚の展開した魔法など雑魚に変わりはない!向かい打つぞ!」


その時まだこの魔族たちは虐殺王の力を舐めていたのだった、


「その闘志良いではないか…良いだろう我が最強魔法閃光焱獄(スパーキングブレス)」


魔法陣から光り輝く炎が舞い降りたその時だった、その全ての炎が何者かの仲介によりかき消されたのだ。3000年に全てを焼き尽くすと言われた災害級の魔法がそれも仲介によって魔法陣ごと破壊されたのだ…俺が知っている限り3000年前は魔法陣破壊を使える物は真祖の悪魔と魔王の側近レベルあとは、勇者の家系なはずなのだが…そう考えていた時だった、1人のそれも魔族が姿を現したのだ


「君ほんとにあの下位種族吸血鬼なの?こんなに強い吸血鬼は見たことないなー…。あ、けど1度…いやそれよりも今さっきの魔法凄かったねー、僕がいなかったら多分ここの魔族は全滅だっただろうねー。」


と興味が無さそうに表情を変えずそう告げたのだ…


「貴様、3000年前の魔族かそれにしても見覚えがないのだ…まさかとは思うが転生してきたものか、?」


3000年はともかく、俺とこのように渡り合えるのは

そうそう居ないはずだが、まぁ今は良いだろう…


「うーん。そこら辺は答えられないかなーでもこれ

でも魔族の皇族はやってるんだー」


と暇そうに答えたのである、皇族も少し顔が代わったものだな、恐らくだがこの魔族は魔王の家系に有るのだろう…それを確認するため俺は聞いてみた


「貴様、ジーズ・ナボ・リスティという魔族は知っておるか?貴様が魔王の血を引いているのなら知っていると思うのだが……」


すると思っていた斜め上の返事がきたのだった…


「えーと。あぁ」


思い付いたかのように答えたのだ…


「あー!あの魔族ね元魔王の現元師か、ふーんそっか君知らないんだね。旧魔王家は今から3000年前にマティス・ディヌ・ラオス及び真魔王軍に有力者全てを根絶やしにされたんだよ?因みにこのラオスっていう人は僕の叔父だねだから親戚に当たる人なんだけどね…」


その表情は少しなにか、心に思いがあるようだった。するとこの魔族は続けた、


「とりあえず自己紹介だね?僕の名はクロネス・マナトリス・シュタンベルクだよ、よろしくね」


「早速なんだけど……」


と言いとんでもないことを告げるのだ、


「僕とこの世界を変える気は無いのかな?ナヴァ」


俺は驚いた、この世界を変えるだと…。それはどういった事なのだろう…


「簡単に言うがどのような世界にしたいのだ?貴様のような上流階級のそれも魔族なら今の時代に思う事などないのではないか?」


それもそのはずだ、このような良い待遇を受けている魔族がなぜこの世界に不満を持つのだ……


「僕はこの世界が嫌いだ…優劣に浸り全ては上のものだけが優遇されそして生まれ持って立場が決まるこの世界が…」


「あと、僕は皇族だけど君の思っているようにはされていないんだ…」


どういう事だ、皇族が立てられていないというのか、?


「なぜ、俺となのだ?他にも沢山いるだろうそのような輩は…」


「そんなの簡単さ僕は君を知っているし、その上君の事をとても気に入ったんだ。」


あとは、と告げるその時だった、兄の方が言いよって来たのだ…


「おいおい、これはこれはスタンベルク様ではないですが、お久しぶりですな元皇子殿下のご子息様。それにしても魔族の欠陥品とも言われているあなたが何用でこのような場所に?」


と舐めた口調でレクオンは対応していた。


「ふむ、何があるかは知らんが皇族相手にただの貴族がこのような対応をして構わんのか?」


なぜ、このように舐められているのだシュタンベルクと言いそうになったが…


「ふーん。まぁそうだよね伯爵級の貴族くらいなら僕を侮辱しても大丈夫だよね…まぁいっか。」


といった風に当たり前の対応をされたという感じだった。俺は黙って見ていると。


「とりあえず場所を変えようナヴァここは目立つ……」


と告げられ俺はシュタンベルクについて行った…その途中俺は聞いた、


「シュタンベルクなぜあのような待遇を受けている?仮にも皇族なのだろう…」


皇族が良く思われないのは良くあることだ、だがこれは流石に敵に回すと魔王まで敵にするのでは無いのか…?


「それはね…僕の父さんに有るんだよ、僕の父さんは魔王継承位代2位だったんだけどね、ある日情けをかけて処刑されるはずであった弱小族達を助けたんだ、それがバレて処刑されその家族まで被害があったんだけど、母さんは追い込まれて自殺したんだ…それで一人息子である僕はこのように舐められてるって訳…でもね、皇族追放とかになっていないだけマシなんだ…」


そう悲しそうに告げるシュタンベルクを俺は黙って見ていると…思いがけないことを告げられた。


「それよりも、僕が所属している多種族学園ユザトリスに入学しないかい、?僕と一緒に学園の方針を、いや、世界の理を変えないかい、?」


これが全ての種族争いの引き金になるとはまだこの時誰も知らない…

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転生吸血鬼王の絶対世界(アブソリュートワールド) ヒヨラミコト @yumane420

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