転生吸血鬼王の絶対世界(アブソリュートワールド)
ヒヨラミコト
第1話最強の吸血鬼と衰退
吸血鬼がもうすぐ世界を征服すると思われた時その事件は起こったのだった…我は夢を見ていたのか?あの光景はなんだろうか?
吸血鬼の都リドマルクで歴史上最悪の虐殺事件リドマルク大虐殺が起きたのであった。その時吸血鬼王ナヴァはいつものように精霊界に行き、帰ってきた時だった…変わり果てた都を俺は言葉が出ずに立ち尽くしていた、それもそのはず元にあった建物は壊され辺り一面に吸血鬼と思われる血の跡と残骸しか残ってなかったからである、俺は絶望と言う言葉を初めて知った。だが、それよりも先に我が同胞達が普通レベルの種族に負ける訳がないと確信していた…その時配下が駆け寄ってきた。
「あぁ、ナヴァ様生き残られたのですね…見ての通りなのですが、ナヴァ様達が不在の中魔族の、それも魔族魔法団全隊長のヴァリス・ラモン・ザトス殿…いえ、ザトス殿率いる魔王軍がこの地にやってきて見ての通り虐殺を繰り返したのです…」
それにしては不可解な点が有ったのだ。
「吸血鬼王の(破壊王)と(灼熱王)の二柱は王都に残っていたはずだが…その者たちはどうした?」
すると、我が配下は申し訳そうに呟いたのだ、
「その事ですが、まず戦士長のサリエル様は外を確認しに行ったのですがその時に……」
急に話を止め深刻そうな顔をする配下我は構わずに聞いた、
「その時に?どうしたと言うのだ……答えてみよ」
すると、思いのほか自体は最悪だったのだ……
「戦士長様は魔男爵ナボォス・ベルヘル・ヴァーニャと言う者に不覚を取りやられました……全ての心臓を潰され、完全に滅びました…」
我は驚いた…軍の総合隊長を務める戦士長が、たかが中位貴族レベルの魔族にやられるのかと、確かに吸血鬼の中でも真祖と呼ばれる八柱の吸血鬼には劣るかもしれないが仮にも幾度もの戦士長交代を制した吸血鬼がそう簡単にやられるのかと。
「他の吸血鬼王達はどうした?」
普通ならば、戦士長が、やられたともなれば吸血鬼王が出るのも当たり前の事になるはずなのだが…
「そのお言葉ですが、もちろん2人とも戦に出る予定…でした。」
「ふむ予定だと?それはどー言うことだ、?」
予定だと?まさかとは思うが……
俺の顔を伺いながら我が静かな満月の夜の下、配下は答えた…
「はい、そうなのです…ナヴァ様が思いの通り全隊長ザトス自らが配下を率いり王城へと乗り込んだのです。」
まさか、あの二人がやられるだと?いや、それは普通に考えてないだろう、吸血鬼というものは本来中位貴族級にもなれば心臓を貫かれぬ限り死ぬことはまず無いのだ…となるとあの二人はどうしたのか、?
「その後どうなった?2人は今どこに居る?」
すると、思わぬ返事が返ってきたのだ…
「(破壊王)様(灼熱王)様はザトスに魔法で追い込まれ転生したと私は聞いております……」
今王都で1番強力な戦士が、それも2名敗北したのだ…これは紛れもない事実でこの時より吸血鬼族の敗北は確定していたのだ。
「ナヴァ様…私たち吸血鬼族は負けたのです。5万程の同胞達は3000余りにまで減少しました…その結果吸血鬼は今後中位種族として生きて生き、それが何百年後ともなると…失礼ながら下位種族として周りから認識され奴隷にも、されるでしょう…でも、私たちはあなた達がまた吸血鬼族を上位種族にし、この世を牛耳る日が来る事を信じています…ですから私は…ぐっ…」
その時だった…配下の背中に大きな穴が空いていたのだ、上空を直ぐに確認すると、後ろに黒色の大きな羽を生やした魔族がいたそれもかなり強いようだった
「これは、めんどうな事になった…」
俺は配下を安全なところまで運ぶと敵を確認した…すると、
「久しぶりだなぁ俺様はお前のこと覚えてるぞぉ?たしか、吸血鬼王の。ナヴァだったなぁ!前にあった時は魔王城でだったかぁ!?」
見覚えのある口調と、その顔で俺はふと思い出した、魔王マティス・ディヌ・ラオスと友好関係を結ぼうとしていた頃に初めて挨拶をしに行った時だった…魔王城で魔王の側近として居たたしか、王族の魔皇爵マティス・ディプス・マリウス、か。面倒な相手だ…なんせ王位継承八位と言う立派な魔王候補で有るのだからな。
「久しいなマリウス相変わらず元気そうでなによりだ、それで?我の配下を傷つけるとは何事だ?」
続けて俺はとぼけるようにマリウスに質問を投げた
「ところでマリウスこの事態は何だ?貴様がやった企みなのか、?」
マリウスは答えた……
「これは、俺が企んだんじゃねぇライディス様が、考えたことだぁこの世に吸血鬼は必要では無くなったと…」
実に面倒な事になった王位継承三位のライディスが手を出してくるとなるとこれは、魔王も許していることなのだろうか?少しそれにしては不可解な点が…しかし、今はこいつに集中だ。
「すまねぇけどよぉ、俺はそういう事だから、お前を殺さないといけないんだなぁってことでじゃあいくぞぉ?」
急な攻撃を仕掛けてきたせいですこし対応が遅くなったが問題ない程度だ、
「マリウス、貴様も分かっていると思うが貴様は我には勝てぬ。それでも本気でやり合うきか?」
すると、無言で魔法陣を展開してきたのである。
「ふむ、これは氷系魔法か……」
俺の思惑道理顔に目掛けて氷の刃が飛んでくるがそれを構うことなく避け、自ら魔法陣を展開し炎の最上級魔法噴炎地獄を発動し容赦なくマリウスに目掛け放った、とっさにマリウスも反魔法を掛ける
「なんだよぉ、この馬鹿げた魔力…」
と言っていたような気もするが、それを何も無かったかのように吹き飛ばし直撃で攻撃を受けたマリウスは跡形もなく消えていた…いや、恐らく滅ぼされる直前に転生したのだろう。ひとまず問題児との勝負に勝ったのだが、それよりも…
「ナヴァ様終わったのですか?」
「あぁ、いちようは片付けて置いた、それよりも大丈夫か?」
この配下は仮にも副隊長レベルの貴族なのだがら確認する程でもないがな…
「私たちはこのような攻撃では死にはしませんよ、それよりもナヴァ様今後どうお考えなのでしょうか?」
そうだったな、その事をきちんと決めなくては仮にも吸血鬼の王の1人として不甲斐ないにも程があるな、まぁ元々決めていた事だが…
「俺は3000年後また、この地に復活する事にするとしよう、また…その時こそ我が配下達と共にこの世の歴史を変えてやろう。そして、吸血鬼が世界を牛耳る日を次こそ作って見せようぞ!」
そして、俺は静かにこの場で決意した…この理不尽な世界を壊しこの、不幸しか呼ばない争いを我が手で終わらせてやる。未来の我が同胞達よ見てるが良い。我はこの残酷な未来を変えてみせるぞ……
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