第2話

『こちらの番号は現在使われておりません』

「は?」



———その日から3日後、彼女は消えた。

SNSのアカウントも全て消し、電話番号も変えて、僕から離れようとしている。また一人で逃げて、新しく生きようとしている。そんなことをしても意味がないと、結局 君は幸せになんかなれないと言ってやりたかった。

だけど僕は彼女を探している。


幸い、家にはまだ住んでいた。電話が繋がらないことでもう会う気は無いと悟って欲しかったようだ。僕にインターホンを押す勇気はないと思っているようだ。

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華麗なる自首 @shariy

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