色

これからは一緒に。

｢じゃあさ、これからは私と一緒にもっと世界を鮮やかにしない？｣

その言葉があって、今、小林さんは僕の隣にいる。

小林さんは僕にとって大切な存在になった。

あれから色んな所に行ってたくさんの色が僕の世界に追加されている。

そして僕自身の笑顔も増えたらしい。

全部、彼女とだから出来ている事だと思う。

僕の世界は、なんでもない、つまらない真っ暗な世界から、色鮮やかな世界へ、変わっていく途中だ、

｢理久くん、聞いてた？｣

｢ん、ああ、考え事してた。ごめん、小林さん。｣

むっ、とする彼女。

｢…瑠香。｣

｢ふふっ、今度はどこ行く〜？｣

って嬉しそうに聞いてくる、コロコロと表情が変わって見ているだけで楽しい。

｢こことか、綺麗だと思う。｣

｢んじゃ！そこ行こ！｣

｢ん、わかった。｣

｢やったー！！｣っておっきい声ではしゃぐ瑠香を

｢僕ら以外いないけど、一応図書室だから、｣

って僕が言う。これが最近の僕たち。

こんな楽しいと思える日々が、いつまでも続いたらいいな。と思う。

……え？あの時の返事はなんて言ったのか？って？それは恥ずかしいから言わないでおくよ。