前の数話さえ我慢すれば残りは面白い

作者と主人公の成長を実感できる作品です。正直言うと一話目の半分で読むの諦めかけたが、テーマが面白いと思って我慢して読んでた。枝編の半分ぐらいで作者がかなり成長して読みやすくなったおかげで残りは面白い物になったが、時々主人公がキモいのはまぁ気になるっちゃ気になるところかな。
主人公は物語の中でちゃんと成長しており、その成長にはちゃんとしたキッカケと決意がある、チートではあれどもキモいほどではなく、無闇に振るう子供の癇癪っぽい感じもない、過度の自卑とかもないし矛盾も少ない、そして何よりも主人公が欲望を持つちゃんとした人間性を有する。物語は王道でありながら新しいアイデアも有るので面白いです。
ネット小説はもうそれこそ一生掛かっても読み切れない作品数の中、この始まりの数話で殆どの読者は読むのを諦めるでしょうし、選考とかも通れない、そして読まれなくなるとエタりやすい。正直言うと始まりの数話を暇を見て修正するべきですが、書き手もやった事あるからそれをやる気には成れないってのも分かる、ちょっと惜しい作品です。
そんな中でちょっと気になる所は設定の数値です。例えば村の規模、特に聖女編の村は正直言うと成り立たないレベルです。例えば薬と装備品の値段、貴族が使う事を躊躇うほどの薬が普通の剣と似た値段になってる。そういう設定は正直言うとちょっと荒が目立つ。
それでも続きが気になるぐらい面白いので星2あげます。

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