受け継ぐものたち

ハンターだった祖父に憧れる少年が村を襲う泥岩河馬を追い払おうと手腕を尽くす最中、ふとしたミスで窮地に陥ったところを大烏に助けられ、大烏と共に村を守ろうとする話。
まだハンター見習いですらなかった少年が世界に名を轟かせるハンターになるまでの始まりの物語という感じでめちゃくちゃワクワクしました。これ絶対児童小説として人気出る奴じゃんね。
途中で現れたドラゴン。絶滅したと思われていた大鳥。爺さんの遺産。泥岩河馬の最後の謎。失った手と相棒の足。この作品だけでは回収されない伏線が沢山あるんですが、回収されなくても彼らの後の冒険を想像させてくれるピースとなっているので逆に有りです。全くの偶然で伏線じゃなくてもそれはそれで美味しいし。

出来れば二人の冒険をもっと読みたいと思いました。
この二話で終わらずにシリーズ化を希望したい。