「戦国時代」は儒教が尊ばれた徳川幕府以降と混同された史劇が多いですが、この小説は男女共に荒っぽい戦国の考え方や、中世日本の風俗が描写されていて読み応えがあります。夫と愛し合ってるのか?心底は利用しているのか?主人公の朝子が悩みながら乱世を生きていく様子を見つめる話です。
下手の横好き
藤堂高虎の妻という仕事は、何であろうか。津藩の編纂史料に正室の働きを示す史料は存在せず、あくまでも婚姻とその一つの死が示されるのみであった。そのような中で琴太郎先生は、彼女が如何なる人生を歩ん…続きを読む
現代人が、戦国時代のような過酷な時代で生きることになったら。生きる上での大前提や、価値観が異なりすぎて、生きていくことさえ難しいと思いますが、主人公はその中でもとてもよくやってるな、と感じました…続きを読む
深い構成に唸る。物語も人物もしっかりと立っている。少しずつ読み進めたいです。
戦への出兵が多々有り、二人で過ごす時間は多くないながらも年月をかけて夫婦の絆と愛情がじわじわと深まっていく様子がとても素敵に描かれています。ストーリーも素敵ですし、それを表現される文才に魅了されて…続きを読む
もっと見る