普通……なんなんでしょうね。それをとにかく考えさせてくれる作品です。周囲と同じことをしなければこの世界からは排除されるのでしょうか?自分らしく生きてはいけないのでしょうか?主人公の思いが綺麗な文章となって現れています。普通にしろと言った言葉の押し付けは個人の否定につながるのだ。あぁ、普通ってなんなんだろうな。と何度も何度も考えさせてくれる作品です。ぜひ、一度お読みください。
他人の普通と自分の普通とは、やはり相違があるものだと思います。これが普通、これが常識……果たしてそれは本当でしょうか?普通ができない人もいる。世の常識で育たなかった人もいる。この世界には千差万別の価値観を持つ人間がいるんですから、当たり前ですよね。この物語は、そういう話。普通にしなければならないとは、ある意味で暴力です。
普通とはなんなのか哲学的要素が含まれる。自分自身が普通とおもっていても相手からすれば異常だと言われるときもある。
拝読致しました!普通とは何なのか、そもそも普通じゃないと何がだめなのか、についてよく考えさせられる文章でした。私自身、おかしいとか言われながら生きているので──まあ自分を持っている事がおかしいと思ったことはないですが、人の深い所まで見ようとせずに自分の価値観を押さえつける人の業の深さは見るに堪えないですね。非常に分かりやすく色々と気付かされる文章でした。ありがとうございました<(_ _)>
一人の人間がひたすらに転落していく様を、これでもかと見せつけられた。 作品の形式は、主人公の一人語り。視野の狭くなりがちなこの形式を、マイノリティ側の視点から採用するという、かなり難易度の高い書き方がされていた。 独り言のような語り口には、主人公の感じている苦悩が、まるで自分のものなのではないかと錯覚してしまうほどに没入感がある。 短い作品だったが、読後の衝撃は長編を読んだときのものに匹敵していた。 執筆お疲れ様でした。