いきる

 明日、確かに自分が生きているなんて、保証はどこにも無くて、むしろ、想定できない危機に立たされる場合もあるのに、それでも私たちは明日を信じて、未来に期待して生きている。


 不慮の事故に巻き込まれるかもしれない。

 恨みを持った人間に殺されるかもしれない。

 自ら、命を絶ってしまうかもしれない。


 私たちの何気ない行動、さじ加減で、明日が自分にだけ訪れないかもしれない。


 約束された未来なんてない。


 どうしても、明日を生きたかった人が生きられなくて、何も考えずに今日という日を享受できる人がいる。


 不平等で、不公平で、どうしようもなく、儚い。

 だから、毎日、明日、生きていなくても、後悔しないような生き方をしたい。


 それが、それだけが、私たちにできることだから。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

つれづれ 素波 望美 @Nozomu-S

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る