もう一人の「私」は今日何を話して笑ったのだろう?

もし異世界を生きる自分かいたら、どんな風に生きているのだろう?
それは誰もが空想したであろうアイデアですが、もちろんどんな世界でもいいことばかりじゃないわけで。

現実世界と異世界でそれぞれ生活しているが、実は鏡合わせのように魂の根っこの部分が繋がっている二人の少女がこの物語の主人公です。
物語の中では世界が揺るがすような運命の一端も描かれますが、そんな運命もまた主人公の日常の延長として描かれます。まるで放課後イケメンの先輩に突如声をかけられたみたいに。

物語全体を流れるポジティブな空気が読んでいて好感が持てました。
特にお互いの世界に対する感想を述べあうくだりは文通のようで微笑ましかったです。
作者様の創作活動がこれからも実りあるものになりますように。