タイトルはログライン ~長文タイトル嫌いな俺が内容で勝利しようと創作技術を勉強しはじめたら副題を導入することになりランキングで無双する~
タイトルはログライン ~長文タイトル嫌いな俺が内容で勝利しようと創作技術を勉強しはじめたら副題を導入することになりランキングで無双する~
タイトルはログライン ~長文タイトル嫌いな俺が内容で勝利しようと創作技術を勉強しはじめたら副題を導入することになりランキングで無双する~
十重二十重
タイトルはログライン ~長文タイトル嫌いな俺が内容で勝利しようと創作技術を勉強しはじめたら副題を導入することになりランキングで無双する~
はじめに
実際には無双していません。今はまだ。
このエッセイは、どちらかといえば長文タイトルを嫌っている人への情報提供を目的としています。
長文タイトルで無双している人には不要な情報だしね。
また、主に「小説家になろう」がメインのお話です。
投稿サイト(またはジャンル)によっては長文タイトルの割合が低かったり、住み分けが進んでいる印象です。
とはいえ、長文タイトルについて知っておいて損はないでしょう。
構成は以下のとおり。
ログラインてなにさ?
長文タイトルはなぜ読まれるの?
長文タイトルの問題点
結論
結論から言えば、副題の導入を検討してみては? という提案になります。
1)ログラインてなにさ?
小説の内容を一行程度にまとめたものです。
筆者はこの言葉を「SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術(ブレイク・スナイダー 著)」で知りました。
ハリウッドの脚本術として有名な本で、ご存知のかたも多いでしょう。
これを小説用にカスタマイズしたのが「SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く(ジェシカ・ブロディ 著)」
優れた作品に共通してみられる「15の構成要素」について、具体例を挙げながら詳しく語られています。
この本、技術論の解説が主なのですが、面白いのが「売り込み方法」についても述べられているところ。
社会人の方はイメージしやすいと思いますが、顧客に何か提案する際、直接の担当者を説得するだけでは不十分なんですよね。
その担当者は上司や社内のキーマンを説得する必要がでてきます。小説の出版も事情は同じである、と。
そこで役に立つのがログライン(とシナプシス※)
物語の魅力をスパーっと説明できるよう準備をしておけ、という訳です。
じゃあ、そのログラインはどうやって作るの? という問いにも答えが用意されていました。
それは「15の構成要素」を組み合わせて作るというもの。
これがね、長文タイトルを彷彿とさせるテンプレートになっているんですよ。
構成要素に違いはあるものの、物語のキーとなる言葉を組み合わせている、という点では同じです。
ハリウッドの脚本家/なろうの書き手が、売り込みのために工夫を重ねた結果がログラインであり、長文タイトルである、というのが筆者の結論です。
それはタイトルじゃない? そうなんですよねー。
2)長文タイトルはなぜ読まれるのか?
これは二つの事情が重なった結果だと考えています。
一つは「読者は地雷を踏みたくない」です。
読者はあなたと同様に忙しい人間で、スキマ時間や貴重な余暇を利用して作品を読んでいます。
労働で疲れ果てた後、前情報なしに自分でスコップしてみてください。読者の心理を理解できると思います。
時間より高いものはありません。
もう一つは、「システムが対応していない」こと
より正確にはスマホアプリが対応していない、というべきでしょうか。
スマホで読む読者が多いことはよく知られています。提供される情報がPCよりも制限されるということも。
これだけなら小説投稿サイトが頑張れば、とも思いますが、ブラウザ経由とは限りません。
スマホ向けにたくさんのアプリが提供されていて、複数サイトをまとめて検索できるなど、使い勝手が良いものも多いです。
これらのアプリでランキングを見たり検索をすると、提供される情報はタイトルのみだったりするんですね。
本当に言葉通り「タイトルのみ」
読者は良い作品を選びたいけれど、提供される判断材料はタイトルだけ。
結果、ログラインの機能を持ったタイトルが選ばれやすくなる訳です。
じゃあ、長文タイトルを採用すれば良いのか?
私はそうは思いません。
3)長文タイトルの問題点
長文タイトルには三つの問題点があると考えています。
・長文タイトルを嫌う読者の存在
私です。
こだわり抜かれたタイトルは作品の魅力を引き上げます。本文との相乗効果があります。
長文タイトルにはそれが無い。
なので私みたいなアマノジャクは長文タイトル作品を選択肢から外しがちなのです。
・短いタイトルが返って目立つ
長文タイトルが氾濫した結果、ぽつんと存在する短いタイトルの存在感
もともと目立つことも目的の一つだったと思うのですよ。
ですが、同じ目的意識をもった作者が増えた現在、その効果が逆転しています。
・背表紙に収まらない
書籍化後のお話です。自分には縁がない? 本当に? あわよくばという気持ちはあるんじゃないですか?
これは実際に書店で確かめてみてください。書籍化されたWEB小説って結構広く棚をとっています。
が、長文タイトルの文字が小さい! 視認性がめちゃくちゃ低いです。
平置きされても同じこと。短いタイトルの方が目が滑りません。
結論:じゃあどうすりゃいいのよ
ここではじめに戻ります。「副題で解決しましょう」
メインタイトルにはあなたがこだわり抜いた切れ味鋭いタイトルを採用、
副題でログラインを提供すれば万事解決です。
投稿サイトによってはメインタイトルのみにする、という使い分けもありではないでしょうか。
最後に
タイトルの在り方は方々で議論されていることですが、筆者なりに現時点の考えをまとめたくなり、これを書いた次第です。
ものぐさなので返信はしないかもしれませんが、異論、反論は容認・歓迎します。
みんなもっと血で血を洗うような議論を繰り返せば良い。
当方には手のひらを反す用意がある。何度でもだ。
※シノプシス
あらすじみたいなものです。
気が向いたら別のエッセイに何か書くかもしれません。
タイトルはログライン ~長文タイトル嫌いな俺が内容で勝利しようと創作技術を勉強しはじめたら副題を導入することになりランキングで無双する~ 十重二十重 @toehatae1020
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます