ーーいいか、私の放つ弾丸は正義の弾丸だ。つまり、当たった奴は全員悪党だ
高性能パワードスーツの着用、人体へのサイボーグ手術が一般化された近未来。
太平洋上に多国籍企業の手によって形成された人工島《メガロドン》は、その美しい外観とは裏腹に、建造に携わった多くの企業や組織の思惑が複雑に絡み合い、島での利権を巡って各陣営の私兵たちが日々争う修羅の巷と化していた。
さらにそこから甘い汁のおこぼれを吸ってやろうとマフィアやギャング、ヤクザといった裏社会の住人、果ては秘密結社やマッドサイエンティストといった反社会勢力が次々に流入し、事態は混迷を極めていた。
しかし、《メガロドン》の治安維持組織もそんな現状を手をこまねいて見ている訳ではない。《メガロドン国際警察》、通称《メガロポリス》は世界各国から凄腕の警官たちを集めて、昼夜を問わず犯罪者たちと戦っていた。
新任警官の着任一年以内の殉職率30%、離職率50%を超えるこの世でもっとも危険な警察組織は、ここで五年勤務すれば本国でエリートのポストが約束されると言われ、野心溢れる若き警官たちは今日もまた《メガロポリス》の門を叩く。
主人公、|柊《ひいらぎ》 |鋭二《えいじ》もまたそんな《メガロポリス》への勤務を志願した、理想と正義に燃える18歳の若き新米警官である。
しかし、そんな彼の上司になった|皇《すめらぎ》刑事は、凶悪な犯罪者ですら裸足で逃げ出すような、ギリギリ|非合法《イリーガル》な不良警官だった!
前門の犯罪者に後門の先輩刑事という土壇場の状況で、柊は正義を為すことができるのか!?
合法組織に所属する、非合法な奴らが巻き起こすノンストップバイオレンスガンアクション、ここに開幕!
【登場人物】
柊 鋭二(18)
身長175cm/体重72kg/血液型A型
日本人だが、海外の大学を飛び級で卒業して日本の警察官採用試験に合格、国際派遣という形で《メガロポリス》に赴任することになった。
日本の警察官の国際的な地位の低さを嘆いており、自分が《メガロポリス》で活躍することでその地位を向上させることを目指している。
武芸百般に通じ、パワードスーツを纏った近接格闘なら他者の追随を許さないレベルだが、拳銃は狙った的の隣の的の中央に当てるほどのノーコン。
皇 刑事(20)
身長158cm/体重53kg/血液型O型
日系アメリカ人5世。中性的な整った顔をしているが、ぎらついた眼光とギザギザの歯がそれを台無しにしている。
子供の頃に見た刑事ドラマの影響で警官を志しており、言動や服装の節々に影響が見られる。また、ドラマのウリが激しいガンアクションシーンだったため、何かにつけてすぐに発砲したがるトリガーハッピーな性格になった。
赴任すれば好き放題銃をぶっぱなせるという話を聞いて《メガロポリス》行きを決意。赴任後わずか2年で憧れの刑事になった。
しかし、これ以上出世すると階級が刑事ではなくなってしまうので、問題行動を度々起こして刑事のポジションにしがみつく問題児と化した。
【注意】
ギャグです!