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概要
愛犬と私。あの関係性は、一体どんなものだったんだろう?
いざペンを取ると、時が巻き戻ったかのように涙が流れた。私、まだこんなに悲しみを覚えているんだ・・・ぎゅうと胸が締め付けられる気持ちも、ついには漏れ出した嗚咽も、自分のものなのに、なぜこんなにも悲しいのか、自分の反応に理解が追いつかずに戸惑っている。とっくに整理済みだと思っていた気持ちが、一片の変わりもなく私の心に残っていたらしい。そのことにたじろぎながらも、懐かしく、切なく、少し誇らしい。
――エピローグより
――エピローグより
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