Zeno Ｘ warsーｾﾞﾉ ｴｸｽ ｳｫｰｽﾞー

１人の少年がアレンス聖国の門を叩いた。
目を赤く張らしその背には彼の身長を優に越える巨大な剣が背負われていた。そして手にはくしゃくしゃになった１枚の手紙が握られてた。


そう、これが全ての始まり。大きな運命の歯車が動き出す瞬間であった。


今日はオリンポス騎士学校の入学式。狭き門を潜り抜けた有能な騎士の卵が次々と式場の中へと入っていく。
銀色の髪と碧き瞳をもつ少年ユート・エスペラントはこの日を待ちに待っていた。父との約束を果たすため騎士への一歩を踏み出そうとしていたのだった。

それから三年の月日が経とうとしていた。
ユートは実践訓練を受けるため同学年の級友と共にアレンス聖国に来ていた。

そして今、目の前にいるのはアレンス聖国有する最強と名高い騎士団ホーリークロスナイツの第１師団師団長…続きを読む