第9話
ここは永田町。国会議事堂内──大会議室
姫川 瑠樺、猿野 千景、設楽 環、夢玉 慧斗、君島 桜織、紋俵 麟太郎以上6名。彼らは巨大な会議室の中にたった6名で中央の机と椅子を占領していた。
年齢は12歳から18歳までと幅広い。そんな彼らの共通点。それは権力者の3世という事。そして実はもうひとつあるのだが……。
姫川瑠樺「本日はこの間起きた大規模爆発の件を……皆さんと情報を共有しておきたいのですが……いかがですか?」
姫川瑠樺。元総理大臣、姫川 理一の孫に当たりこの三世グループの中で最も若い12歳ながら議長を務める秀才。長い黒髪に紅玉の双眸を持ち見るものを虜にするその美貌は男女問わずに支持され現在東京1のエリート中学、鳴海中学校の次期生徒会長を担うとされる人物。剣道二段の実力者でもあり、文武両道と言う言葉は彼女のためにあると言っても過言ではない。
猿野 千景「瑠樺様。私もそれでよろしいかと。」
猿野千景。猿野財閥総裁、猿野元親の孫。日本に3つしかない財閥の中でも金に汚く裏稼業にも精通している。○口組系の反社会的勢力を牛耳り、内閣にも影響を及ぼす猿野財閥は影の政治家と呼ばれている。姫川瑠樺の従順なる下僕でその他の意見をまるで聞き入れることは無く、神の如く崇め奉る姿は異常者のそれだ。容姿端麗で縦ロールが似合う金髪の18歳。姫川よりも長身で下僕の自分としては主よりも大きいことが気に入らず常に猫背。それでいて胸は大きく隠れ巨乳として後世に名を残すかもしれない逸材。漆黒の三白眼でギロりと睨み姫川に仇なす者を排除し、喜々としている。現在は鱗海高校3年生だ。
設楽環「僕もそれでいいよぉ~?基本賛成でよろ~」
設楽環。自動車メーカーshitaraのCEO設楽巌の孫。海外にも太いパイプを持つ彼は5ヶ国語を自由に操るペンタリンガル。日本語、ドイツ語、ポルトガル語、中国語、スペイン語、英語をビジネスで使える語学レベルを誇る。眼鏡をかけた黒髪長髪で一見根暗そうに見えるが休日や気の許した仲間の前ではワックスを付け髪を後ろに流し、その整った顔を露わにする。幼い頃から柔道、柔術を嗜み柔道の段位は二段の実力者。現在16歳の鳴海高校2年生。月のお小遣いが100万と多い癖に一切浪費癖の無い堅実な性格であり、姫川瑠樺がこのグループの中で最も信頼する人物でもある。
夢玉慧斗「あんまり興味が無いなぁ。あとで女の子紹介してくれるなら情報を提供してあげなくもないけど。」
夢玉慧斗。ショッピングモール夢きゅーぶの頭取である夢玉進次郎の孫。全国47都道府県に支店を持ち日本一の経済力を持つ。トレンドは夢きゅーぶが起こすと言っても過言ではなく、毎年有名モデルを使ったパフォーマンスで世をにぎわす。芸能界を支える重鎮で日替わりで枕営業が後を絶たない。現在13歳の彼だがヤリチン度合いがエグく、2000人切りにまもなく到達すると噂される人物。帝国中学1年生で無論彼と同じ1年B組の女子は全員が食われている。特に3年女子は彼に虜であり、陰キャ以外ほとんど食べ残しはいない。ここ最近彼の抱負は姫川瑠樺を抱く事だがそれは叶うことは無く、自信を失いつつある。茶髪の刈り上げた髪が特徴的で左耳には1つだけピアスの穴が空いている。この穴がなんの意味を持つか彼以外知る由もない。涙ボクロがセクシーで甘いマスクと相まって女子人気も頷ける。
君島桜織「慧斗さん?この場でその発言は不謹慎です。言動をお控えください。」
君島桜織。現法務大臣、君島晋の孫に当たる。彼の一存で死刑が執行できる権限を持つ。法務大臣に死刑執行の義務は無いが彼に逆らうと冤罪であったとしても死刑が翌日に行われることもあり冷徹な性格が伺える。桜織は日本一の頭脳を持ち六法全書を全て暗記している現在12歳で姫川瑠樺と同じ年齢だが帝国小学校の6年生で姫川瑠樺よりも1つ学年が下にはなっている。しかし、親の都合上1年ほど出生届けが遅れ実の所13歳なのである。それにしても司法試験を余裕で合格出来る頭脳を持つ小学生は異常で、過去にも前例はない。眼鏡がとても似合わない茶色の髪色でショートカット。眼鏡を外すと超絶美少女と成るのだが本人は決して認めようとしない。短い髪で美しいのは美人の証であると筆者は思う次第だ。
紋俵 麟太郎「ぼ、ぼ、僕はみ、み、皆のい、意見に賛成い、い、だよ?」
紋俵麟太郎。警視庁警視総監を務める紋俵龍二の孫。麟太郎はかつて誘拐という被害にあったが捜査員50000人を動員した徹底的な捜査で即座に実行犯は逮捕された。しかしその時負った心の傷が思ったより深く吃音症を発症し最近は吃る事が多い。基本的には優男だが、精神的に追い詰められると急にタガが外れた様に暴れることもある。容姿は中性的で女性の様な顔付きをしている。アルビノ体質で肌、頭髪等全てが白く、紫外線に極端に弱い。故にサングラスや常に長袖の服を着用している。
この6人が話そうとしている議題。大規模爆発事故。これは偶然起きたものでは無い。どこかに今もまだ犯人が潜んでいるのだ。
もしかしたら──この中に犯人がいるのかも…。
あまりに人気がなかった為1章をもって終了します。
ご覧いただいた方々。ありがとうございました。
魔王を倒した女勇者は褒美で日本へ異世界旅行する事に たまごちゃん @tama-gon0310
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます