からっぽの中身を埋めた思い

喰らう事しか知らないミミックがいくら喰らっても死なない吸血鬼の少女と出会い、喰らう事以外を知った話。
絵本のような童話の様な優しい感じのする物語ですが、少女の生い立ちが結構壮絶な感じでダークファンタジーという感じがします。優しいだけではなく厳しさも詰め込まれた作品。
ミミック側の認識がズレにズレまくっているのがいいですね。吸血鬼の少女のどうしてそうなるのか全く分からないけれど、特に害はない(食べられるけど)からと放置しているドライさもいいです。手がぼろぼろになるまで殴ったりもしましたけど。
最後にハッピーエンドで終わるのがとても良かったです。めちゃくちゃな目に合って来たんでしょうけど、最後が幸せならそれでいいんです。これこそロマン。ロマンはいいぞ。