エピローグ

 書き上げた私は、ほぅっと息を吐きます。随分と久しぶりに握ったペンはなかなか扱いづらいものでしたが、私は書き上げることができました。案外なんとかなるものですね、と私は少し嬉しくなります。

 チャイムが鳴りました。この面談室にもスピーカーは取り付けられており、そこからほどほどの音量でチャイムの音が再生されました。

 続いて、ノックの音が聞こえました。おそらくはこの面談室のドアに対するノックです。私はそのノックの音に、どうぞと軽く返事をします。


「失礼しますね」


 その声を聞きながら、私は先生のリアクションを想像します。鼓動が少し早くなりましたが、不快ではありませんでした。

 私は、この物語は、どういった展開をするのでしょうか。私の頭の中は、それが気になっていっぱいいっぱいでした。

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保健室にさえいれない私とカウンセラーな先生 柊かすみ @okyrst

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