47.宅急便

「荷物をお届けにあがりました」


 ドアを開けると、年端もいかぬ少女が箱を持って立っていた。

 私は驚き、ひどく申し訳ない気持ちになった。


「エレベーターが故障中なのに、10階まで運ぶのは大変だったでしょう」

「いえ、好都合です」

「えっ?」


 少女はほうきにまたがると、外廊下から優雅に飛び立っていった。

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ひとり小芝居 ~140字小説集~ 文月みつか @natsu73

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