にやんこの大魔法使い・にやん・はろおおおういん1

のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます

第1話 巨大カボチャたちと・・・満月には

秋である


にやんこな人(ねこ耳、しっぽ付き)の人たちにも

秋の収穫祭りと‘‘はっろ~ういん‘‘が来たのです♡


「うわあああ! いいいい」

収穫する巨大かぼちゃが転がってくるなど、いつもの事である


または、たまに生まれるオバケかぼちゃの大群が暴れるのも、いつもの事である


沢山の果実や野菜で収穫祭り


そ・し・て

はろういん・・なので


かぼちゃを被り、夜の盆踊りである


道を歩く二人

まだ子供 大きい子供の方は小さい子供の手をつなぎ

もう片方の手には カゴが一つ


カゴの中には、お手製の菓子や食事が詰め込まれていた。



「ふう 無事にパンプキン・パイが出来た かぼちゃプリンも出来た♪」

「ナジュナジュ兄たんの料理美味しいから 楽しみ」まだ小さな妹アシャが言う


「楽しみに待っててね アシャ」

優しく、料理上手なナジュナジュは

可愛い小さな妹の笑顔を見て 嬉しそうに笑う


アシャの背中のリュックには お菓子に

絵本タイトルは ぬこ様伝説の上巻

他の子たちと一緒に読むために もってきたようだ。


向こう側の坂道から 慌てて

濃い目の金髪の少年ねこ(耳つき、しっぽのある人間)が

ダッシュで 降り下って来る


「ナジュナジュ!」金髪の少年(ネコ耳つき&しっぽ)が 声をかける


「リア!」

「また かぼちゃが大暴れしてて! げ! 来た」


「え!」


どわああああ! どたどたガタガタガタ!!!


かぼちゃの大群が 攻めてくる


「きゃあああ」「うわわ!」慌てて逃げ出す二人

がしっつ!とアシャを抱えるリア

「アシャは任せて!」 「あ、ごめん」


「きゃきゃ♪」ナジュナジュの妹アシャは本当に楽しそうである


「お菓子よこせええ~ふえふえふえ へへへ」

かぼりゃ達は 嬉しそうに追いかけて来る。


「こ、これ欲しいの! えい!」

カボチャパイを投げつける


ぱくぱくぱく・・食べてる


「共食い?」顔を引きつらせてリアは言う


「もっと、よこすのらああ~」大小、様々の大きさの・・お化けカボチャの中で 

数匹いる 人よりちょっと大きめの巨大お化けかぼちゃ(牛サイズか?)は要求してきた


「ナジュナジュ きりがないぞ!」


「どうするの?リア」


「ええと、いでよ 巨大ネコの手ええ」ボム!巨大ネコの手が現れた


巨大かぼちゃ達を ネコの手は払いのける


びしびし!ゴロゴロと転がったり 投げ飛ばされてゆく


「わ~楽しそう」アシャは ここで魔法を唱えた

「沢山いでよおお 巨大かぼちゃああ!」


「え?」 「ええ?」


さらに 敵である巨大かぼちゃを増やしてみました! 何故?


「きゃきゃ」 つまり、楽しそうだったから 増やしたらしい・・




「えい~!もっと出でよ~んん」


「ひいい!」 「駄目!アシャ!」泣いてナジュナジュとリアは止めるが

アシャの暴走は止まらない!



大量に 発生した(アシャの魔法で)巨大お化けカボチャの為に

街は あちらこちら 被害が続出


あ、あそこの酒場


あ、お店の看板がかじられてます


お店の酒の樽(たる)を転がして 楽しむ お化けカボチャ


更には とてもミニアムな、小さなお化けカボチャも出現して、ケラケラ笑いながら

にゃんこな人達の服を引っ張ったり、肩に乗ったり

酒場の客のお酒を飲んで・・赤くなって ぴょんと飛び跳ねしてます



別のお店 お菓子のお店では、店の中のキャンデイにマーブルチョコの中で

うごうご 動きながら モゴモゴ食べている小さなネズミサイズのお化けカボチャ

他にも 秤の上で 2匹が シーソウ遊びのように ピョンピョン跳ね回ってる


「きゃああ!にゃん!」女の子の店員さんが悲鳴を上げる


もう一つの向かいのお店 本屋さん


「今年は数が多いのう」本屋の主人である

おじいちゃんネコな人がタメ息をひとつ

道にいつの間にか お化けカボチャ達であふれている。



リアとナジュナジュは 困り果てた顔をする


「ど・・どうしよう?」


「前回のアメ玉、キャンデイのときは 魔法の暴走ということで 

軽いお仕置きで、すんだけど・・黙ってようか?」


「う・・うん」


「と、とりあえずは・・お化けカボチャをなんとかしなくちゃな」


疲れて動きの止まったり、お腹いっぱいで、まったりしてる お化けカボチャを

網や虫取りアミなどを使って 1個、1個捕まえる リアとナジュナジュ

そして 捕まえては 魔法で作った檻の中に入れてゆく


「あれ、アシャは?」

「先程は 書店のおじさんに絵本の下巻を貰って、読んでたけど?」


「ああ、最近入荷した ‘‘ぬこ様伝説‘‘か・・」


「人気あるんだよね ぬこ様伝説の絵本


なんでも 兄弟猫の物語で 上のお兄さん猫に ニャンンという

言葉を少し話す 賢いシロ猫


そして この話は 末の弟の薄茶の猫のお話

賢いお茶目な猫、寂しい幽霊の子供と遊んであげたり、

病気の子猫を拾ってきては、飼い主に 動物病院に連れて行かせて・・


借金を負わせてしまったり・・

飼い主さんは、保険きかないから実費で高いのよ!と悲鳴をあげてたり



また、 可愛い 顔の模様が

おにぎりのような女の子の猫の為に、自分の尻尾を玉取りのようにして、遊んであげたり


そうかと思えば、悪人の悪巧みをあばいたりする話だったけ?

飼い主は泣かせても、他の猫の幸せを守る あの!ナイスなお猫! 伝説の・・」



横を見ると 絵本を抱えたまま お化けカボチャにまたがり、お馬さんごっこを楽しんでる

アシャ・・。

「ゆくのら~うふふ~」



「まあ、楽しそうだから いいか・・」




店の男(もちろん 猫耳のにゃんこな人、お髭つき)が声をかける


「やあ せいが出るな ありがとよ」


「い、いえどういたしまして えへへへ」


「だが、まあ、毎年のことだから・・


ところで

もうすぐ ハロウイーンの黄昏時だから・・ジャッククック

巨大な頭蓋骨の幽霊が出るかも知れんな


それとも・・

何か別のものが・・・?」


「え?」


「あ、あれ?」


「で、でた!」


黄昏の中で 空に浮かぶ 巨大な頭蓋骨 ジャッククック


巨大な頭蓋骨が お化けカボチャ達の騒ぎに引き寄せられ

やってきた・・。


なんか、楽しそうだが、まだ祭りは始まっておらんようだが

・・と巨大な頭蓋骨は思っていたり・・


・・・・

・・・・・・そういえば、仲間のガイコツ達に

‘‘俺たちは、脅かすのが 最近のお仕事だから!‘‘と助言されたっけ


よし!

頑張ってやってみよう!俺 本当はシャイなんだけど・・ドキドキ


ちょっぴり、ドキドキしながら


んん~っごおおおと、口を開いてみる


「きゃああん!ニャン!食べられるうう!にゃん」


うおおお~んと近くによる


「きやあああ!」「うああん!お助け!」


「リア? 魔法 なんか魔法は?」「えっとえっと!今は逃げて後で考えます!」


わらわらと大騒ぎ



「えええい!」


勢いよく

自分より大きい お化けカボチャを抱えて、それを投げつけるアシャ


ポカン!命中する




「アシャが退治してやる!」


え!ど、どうしよう 俺 退治されるの? 不安になる 巨大な頭蓋骨


アシャの脳裏には、先程 読んだ 絵本のぬこ様伝説の・・ぬこ様の大活躍が

浮かんでいた



ささっと!ポッケに入れてたチョークで、大人の魔法使いでも、難しい魔方陣を描く

「にゃにゃんがにゃんんん!!!いでよ!伝説のぬこ、ぬこ様ああああ!」


ふん!鼻息がどこからとなく聞こえて

ぴよ~んと飛んできて 巨大な薄茶の猫が 現れる!


すちゃ!

飛び乗ったのは・・そう 


巨大な頭蓋骨の上だったり・・


金色の毛が 黄昏や現れた月の光を受けて

輝く


そして・・まったりと・・頭蓋骨の上でくつろぐ・・


ああ・・まったり

伏せのポーズで 舌先ちょんと出てる

愛らしい・・


し~ん

・・・


「何もしないのかな~」と冷や汗流すリア

「・・・くつろいでるけど?」 ナジュナジュ



ぺろり・・と頭蓋骨をなめてあげた

「!!!!」


ぺろぺろ!

そこはいや~~~~~~!


飛び降りて ポンと 前足で頭蓋骨を蹴飛ばす


あれれれれれれ~~~ええ!



どこかに飛んでいった・・巨大な頭蓋骨



そして・・尻尾や前足で お化けカボチャを蹴飛ばし

飛ばし飛ばし


ふん!鼻息一つ

かわゆらしくも、舌先をちょっと ちょんと出すと


お空の上を ガニマタ歩きでトコトコと走り去り


天高く月のい向かって飛び去った



「ああ!あれが 伝説のぬこさま」

みなが嬉しそうに声をあげてる・・



ぬこ様の活躍?の後で はろおお~うん祭りが始まった


一軒家のような大きなカボチャを刳り貫き お化けカボチャのランタンモードで

雪のかまくらのように

お家のようにして中でくつろいだり


カボチャをかぶり、盆踊りを楽しんだり、 お化けに扮装して お菓子をもらったりしてる


「カボチャパイをどうぞ リア アシャ」

大きなカボチャのかまくら?の中で まったりと楽しむ 三人


満月に浮かぶ猫の姿

それに空に浮かぶ骸骨が そんな にやんこの人達を見守っていた・・。



FIN

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

にやんこの大魔法使い・にやん・はろおおおういん1 のの(まゆたん@病持ちで返信等おくれます @nono1

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ