男は基本的に愚かな生き物です。
間違いなくただの仕事で、相手はそこにいるのが人でもロボットでも興味ないだろうに、接客をした女性に下心を抱き、向こうも関心を持ってくれるんじゃないかと勘違いする。
しかもそれが作り物のような綺麗さではない故に、そこには自分が入り込める隙間が空いているんじゃなかろうかと。
女優を「綺麗すぎる」って無関心になるあたりも、現実を見ているようで実は全く見えていない感がにじみ出ていていいですね。
そんな男の滑稽さと、下心が砕かれるまでのリアルな感情の移り変わりが秀逸な物語でした。