第1章の2ページ目

 交番に着くと、書生は警官に言った。「このおじいさん、自分がどこから来たか分からないみたいなんです」そうして、自分の頭を人差し指で差し、お茶目そうに、ウインクした。

 「ああ、この方ね。よく徘徊して迷子になるんですよ。今日はまたすごい布切れまとっちゃって……。分かりました、預かります。ありがとうございました」

 「よろしくお願いしますNE!」書生はまた同じ仕草をしたが、今度は思いっきり舌まで出し、人差し指をクルクル回していた。

 「いや、私は……」老人は吐息交じりにハフハフと口を動かしたが、結局とある施設に引き取られることになった。


 今はその老人とよく似た別の老人が、訳も分からず神様をやらされているそうです。徘徊中、天使に「どこ行ってたんですか!」と拉致され、天国では仕事がまったくできず天使に叱られ、「こんな目に遭うくらいなら、早く天国に行きた~い!」と叫ぶのがお決まりなんだとさ。

 お、わ、り!


 ――素晴らしい風刺ですね。さらにこのメタメタメタ構造。こういった小説は、今や滅多にありません。これぞ文学です。そう、ここで象徴的に表現されている通り、現代においては神は○○であり、書生やら芸術家なんかは△△であり、警官をはじめとした公権力なんかも□□ですからねえ。

 いやあ、見事。これが分からない、評価されない世の中って何なんでしょうねえ。もう、狂ってるとしか言いようがないですよね。うーーーーむ、××××(なぜか評論家が禁止ワードを絶叫)!!

 禁止ワードとはなんぞや。な、な、なんぞYA!!


〈了〉

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駄文だ、だっふんだ。 ひろみつ,hiromitsu @franz

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