裏切り

「はあーやっと見つけた。手間かけさせやがって」


 何で、何であいつここにいるんだ!?

 ていうか、よくみると服はボロボロだけど、大きな傷はない。ほぼ無傷だ。あり得ない。あの衝撃をもろに食らったんだ、信じられない。いや信じたくない。でも、それなら…


「創はどうなったんだ!?」


「創?ああさっきの厄介なガキか

 知らないな。大方、瓦礫の下敷きにでもなったんじゃないか?俺も【氷壁】を出すのが遅れてたらそうなってたかもなー」


 くそ !創 無事でいてくれ!


「ねえあいつがさっき言ってた奴なの?」


 香織が小さい声で聞いてくる。


「ああ、そしてとんでもなく強い。あいつが狙っているのは俺だから逃げろ」


「あれ?女のお前は、『C,No.3』か?まだ捕まえていなかったか…」


「…」


 どういうことだ。香織も『C,No.』だって?


「香織、どういうことだ」


 俺は小さい声で香織に訪ねる


「…」


 えっ無視?俺がさっき無視したから?な訳ないか!


「お前はそいつ違って記憶はなくしていないだろ?『C,No.3』」

「それに俺の部下はどうした?お前の方に向かっただろう?」


「…」


「まあそれは後から聞けばいいか」


「零ごめんね」


「はっ?何を…」


 意識が…香織何で?


「また会えたらいいね」


 香織がそう言ったときの表情は見えなかった。














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フローズンプラネット ひねくれ @Hinekure

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