2021ー3/6~ 週刊カクヨム No.41 (コンテスト結果発表!+ゲスト・連載作品)
今回はコンテスト第2弾を行いました。
コンテストテーマ:10000文字で満足しようぜ!
そして企画主の独断の偏見ありきではありますが、以下の賞(景品はないです……)をイイ感じに
1 確かな満足賞:10000字でこれほどの作品書けるのかぁ。すごい! と思った作品へ敬意を表して。
2 ユニークアイデア賞:他の人にはなかなか見られない思想や考え方、世界観などでワクワクさせてくれた作品へ敬意を表して。
3 戸﨑享賞:企画主と趣味が合いそうな人へ送るラブレター。ちなみにどんな話が好きかは、私の作品すべてが参考になるかも?
4 ???賞:公開していなかったもう1つの賞は、テーマコンセプトについて、客観的ある事実を満たしたなかで、企画主的に推薦したい1作に送られます。
の4つの賞を用意していました。受賞作品をいかに紹介していきます。
確かな満足賞
<化け猫祭り> 作者様 帆多 丁
「南の島の化け猫の、厄災払いのお祭りの」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354055058958631
平笠かぶった白肌の、娘の頭は猫頭
腐れた牛に喰らいつき、病んだ童に血を飲ます
右のまなこは猫なれど、左のまなこは人のもの
包丁洗う化け猫の、体の影に魅入らされ
人なのか、モノの怪なのかときいたらば
ういうい、ういうい、どちらでも
ういうい、ういうい、どちらでも
偽の落雷、空暗く
厄災の龍、舌伸ばす
みさんご様のそばかみの、友の願いを身に受かりせば
赤黒縞のかみさまの、背にりぃるぅと発したり
一言で選評:これ本当にどこかにある伝説じゃないの? と思えるほどに面白い伝奇を読んだ感覚になりました。さらに、文はまるで語りを聞かされているような感じで、上の感覚をますます増強しています。満足。
ユニークアイデア賞
<幽霊の優衣さんと過ごす365日は、ツッコミスキルが必須です。> 作者様 猫とホウキ
「100文字くらいの日常系ホラーコメディを集めた、ほのぼの百物語です。」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354055536341110
<平均100文字×100話のコメディ短編>引っ越したら、そこは幽霊付きのお部屋でした!
ちょっと間の抜けた幽霊さんと部屋主のかけ合いで進行する日常系超ショートストーリー集です。
全体を通して一つの短編としてまとめています。
一言で選評:10000を100×100として1つの作品にまとめるという思いついてもなかなか実行に移そうとはしないことをやっているところがここに選ばれた理由です。最後まで読むと確かに1つの作品になっていました。良き。
戸﨑享賞 2名受賞者が居ます
<塹壕都市の狙撃手> 作者様 椰子草 奈那史
「君に逢いたくて、僕は今日も引き金を引く」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354055596341684
戦場に掘られた塹壕が都市として機能するほど発展した街。定時狙撃という形骸化した戦闘行為を任務とするミハエルは、ある目的を果たすため今日も引き金を引き続ける。
一言で選評:舞台設定がかなりグサッと来ました。そして最後の展開も私好みです。そして私の好みというだけでなく短編作品として良い出来だったと思います。好き。
<だから、僕は音楽を辞めた> 作者様 50%くらいか
「日々の何気ない日常に欠けた音を探しに」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354055334433419
中学二年生の夏休み明け、ヒデオは悩んでいた。実りのない昔から続けたピアノに終止符を打ちたかったからだ。
運動もダメ、勉強もダメ、唯一の取り柄だったピアノさえ、師であった祖母が亡くなると伸び行きは下火、満を辞してコンクールに参加するも結果は最悪。
名だたる異才の前に将来は暗い。
せめて、勉強さえすれば、それなりの人生が送れるハズだ。頭では分かっているが、調理師の母は毎日、我が子のために朝早くからピアノを丹念に磨き、忙しい中で調律をしている。なかなか言い出すことが出来ずにいた。
それでも、明日はと意気込むヒデオに、失われた音楽が呼びかける。
一言で選評:「素晴らしい感性を持つと、コレが馬の足音に聞こえるんだって。雨音は雨音にしか聞こえない。僕は普通の人なんだと、いつもこの音を聞くと思い知らされるんだ」。この言葉が響きました。
シークレット賞→10000文字ジャスト推薦賞
<攻城 ~南宋の孟珙、蒙古より襄陽を奪還す~> 作者様 四谷軒
「世界帝国・蒙古の手から、襄陽を奪(と)れるか、南宋の孟珙(もうきょう)」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354055527352571
鉢の木を燃やした囲炉裏の端で語られる、中華の戦乱の物語。
十三世紀初頭、中国は大きく揺れていた。草原より出でし、蒼き狼――蒙古。
蒙古の二代目汗・オゴタイは、華南の南宋と手を結び、華北の金王朝を滅した。
しかし南宋は、蒙古が北帰したその隙を突いて華北に侵入、かつての都・開封を手中にする。
激怒したオゴタイは、開封の南宋の兵を撃退し、華南へと兵を向ける。
この危機に、南宋は一人の男にその命運を託した。
その男の名は、孟珙。
孟珙は南宋を守るため、蒙古の手から要害・襄陽を陥落せんとす――。
一言で選評:この類の話をジャスト10000文字にするのは結構工夫が必要だと思います。その手腕に賞賛の意を込めて、この賞を贈ります。
そのほかにも力作ぞろいでした。その他作品も下のURLから見ることができますので、ご覧になってください!
募集第1期→https://kakuyomu.jp/user_events/16816452218774641722
募集第2期→https://kakuyomu.jp/user_events/16816452218897575436
ここからは連載作品です。
<海神の揺籃> 作者様 第3中隊情報幕僚
「ゼロから造るチート艦~狂犬艦長と近未来型造船技官の建造記~」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054894900144
地表面の9割以上を海が占める海洋型惑星オケアノス。千年前の災厄により陸を失った人類は、巨大な海洋金属生命体の亡骸を利用して建造された方舟に国家を築き、辛うじて文明の火を守り続けていた。
そんな方舟国家の一つである《皇国》の海軍大尉、有瀬一春。戦闘によって意識を失った彼は、奇妙な夢を体験し現実へと帰還をはたす。
これは、異世界の記憶を持つ海軍士官と場違いな工芸品を生み出す造船士官。自由すぎる船精霊や主義主張の異なる人々。そして、海神と呼ばれる金属生命体と多様な戦闘艦による、鉄と血と油で記された航海日誌だ。(一部抜粋)
(なんらかの媒体で海洋戦闘に関係する作品に触れたことのあるとより楽しめるそうです)
<化け物ぬいぐるみ店の店主、お内裏様の人形を作る。> 作者様 オロボ46
「桜が生え、散る。それを何度も繰り返してようやく、お内裏様は表われる。」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816452218734147300
「ねえ、ひな人形、作ってよ」「おじさんと約束したもん」
とある街に存在する、人形店。
そこの店主の妹がデパートに買い出しに着ていると、双子の少女から話しかけられた。
双子の少女は、人形店の店主の父親からの約束で、ひな人形を作ってほしいと頼む。
身に覚えのない約束だが、妹は店主と共にその双子の住む家に向かうが……
2話完結の短編です。
化け物バックパッカーシリーズ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054895479999
<THE GREAT MAGIC> 作者様 昼寝 鯨
「「錬金術の極意とはね、つまるところ愛を獲得するということなんだよ」」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816452218499472934
イングランドの田舎で暮らす魔女エギマティスとその弟子である少年アルフ。エギマティスの元にとある魔導書を探してほしいという仕事が来たことで、魔術師の師弟は魔術蠢くロンドンへ向うのだった──。
<鈍感で純粋な彼女と付き合うために必要なこと77選> 作者様 法生 夏希
「一途な主人公が行く鈍感で純粋で可愛いヒロイン攻略」
作品はこちら→ttps://kakuyomu.jp/works/16816452218531625251
僕の好きな人は超が付くほど鈍感だ。
好きな人がいるの?
と聞いても親愛の意味での好きな人を数人あげるほどの非恋愛脳だ。
そんな彼女と付き合うために僕は奮闘する。
そんな物語だ。
<私は貴方の武器であり、家族であり友である。――――だから貴方は一人ぼっちじゃない。> 作者様 軽井 空気
「しゃべる武器と女の子の異世界冒険譚」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354055578984697
意志を持つ武器「ザックカリバー」通称ザック。
その主は異世界から漂流してきた少女・カルマ。
カルマは世界に散逸した故郷の遺産「13の希望」を探して旅をする。
過酷な世界での旅は心強い武器にして友のザックが居るから平気さ。
小っちゃい少女がでっかい武器を片手てぶん回して無双する「ストレンジファンタジー」。
<Class0:の魔法隊 〜突然連行された先は魔法の世界でした〜> 作者様 イノカミ
「現代✖️魔法が生み出す新たな魔法学園がここに誕生!!」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816452218587974962
何気ない普通の日々を過ごしていた主人公ノアは、下校中当然現れた自身を魔法隊と呼ぶ少女たちに、突然連行されてしまう。連行された先、そこでノアが見たのは今までの人生では考えられない非日常だらけの魔法の世界だった!
ノアはそこで、自分が何故ここに連れてこられ、何をしなければならないかを知ることになる…
ノアの運命に定められた運命とは……?
<クレマチスの動輪> 作者様 ポエム
「鉄道会社には秘密がある。乗客に知られてはならない秘密が」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354055029924467
『井上和也』は幼少期に、傘を " 触れずに " 回収する駅員を目撃した。
超能力だ! 鉄道会社には何か秘密があるに違いない! と興奮するが、時間の経過とともに忘れ去ってしまう。
その事を思い出したのは高校の卒業を控えた就職活動の最中だった……。
<Against Human 恋し紅色に染まった蝶 戦場を舞う> 作者 戸﨑享
「ずっと恋焦がれている。故に少女は命を懸けて、剣と銃を手に影の女神と戦う」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054889991705
この世界では、己の想像したものが現実となる。
神の如き力を得て、あらゆる不自由を克服した人類は、その力の源である万能粒子を『テイル』と呼んだ。
――力とは、必ずしも正しい使い方をされるわけではない。銃を想像すれば銃が、街を破滅させる魔法を想像すればその魔法が、現実の存在として現れる。
テイルの存在により、想像力は武力そのものとなり脅威となった。悪として秩序を滅ぼす者、それに対抗する者、その戦いは日常となっていった。
そして現代。万能粒子がなかった旧世時代とは違う秩序がある。
〈人〉が上位存在として争いから人間を守り、生を営む生活圏を与える代わりに、人間から対価を貰う、旧世古代における貴族や士族のような役割を果たしていた。
彼らこそがこの世界の正義であり、崇拝の対象となっている。
This episode 恋し紅色に染まった蝶は戦場を飛ぶ
『1人少女の旅は恋から始まり、やがて京の都に語られる英雄となる』
太刀川奨、須藤明人という。彼らは行方不明となった友人を見つけるための旅をする傭兵。彼女は2人の弟子となり、『明奈』という名前を与えられ、主となった2人との生活の中で、自分の生きる意味と希望を見つけていく。
「私、先輩と一緒に生きて、お手伝いがしたいです」
その言葉は、彼女を、少年2人が抱えていた運命との戦いに巻き込み始める。
<神技(じんぎ)使いのカプリッチオ(狂想曲) The Sacred Guardian's Capriccio> 作者様 嘉白 狐猫 (かしろ こねこ)
「チート?魔法?異能力?そんなんじゃ無い。これは、自然現象だ」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054916023813
現在「第一幕 神樂道樂 ~蟲毒~ The sacred game -Battle royal-」の「第一節 ファンシーにファンキーを添えて。」の
「第三話 スポンジケーキにトッピングをつけて」 を連載中。
これは長編の物語がまた連なってできる、超長編の物語だ。(現時点では長編小説を四幕書く予定です。)こうご期待を。
【それぞれの幕】
第一幕 神樂道樂 ~蟲毒~
The sacred game -Battle royal-
選ばれし13×2人の若人達がそれぞれに「神技(じんぎ)」を与えられて集められた。少年少女は希望を秘めていたが、チーム対抗の殺し合い(サバイバル)に勝利し、生き残らねば「力」は得られないと知り、苦悶し、狂いゆく。この神の作りし道楽(ゲーム)に踊らされ、プレイヤー達はどう楽しませてくれるか。狂戯曲が今、開演する。さて、主人公は誰でしょう?
※和やかなシーンも有ります。
第一節 ファンシーにファンキーをそえて。 (概要)
ある二つの「部屋」にそれぞれ、13人と13人の少年少女が集められた。自己紹介の後にいきなり、デスロワイヤルに参加させられた事を告げられる。戦慄の沈黙が走る。このプレイヤー達はどの様な初動をするのか…
劇場案内人 嘉白狐猫より…「この節ではこの戯劇についての基礎知識が書かれているので、読んだ方が後々分かりやすいと思います。ぜひ見ていって下さい(^O^)/」
「デスゲームだよ。これは。」
「意地でも生きてやる!」
「やだよ…殺すなんて…」
「考えろ…考えるんだ、俺の頭!」
(一部抜粋)
<南の海のフローティア> 作者様 原幌平晴
「気候変動の中、僕らは生きていく。絶望なんてするもんか!」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054887695070
母の単身赴任で、福島ツトムは祖父のもとに送られる。
そこは、赤道直下に浮かぶ人工の島、フローティア。地球温暖化対策の要として、日本を中心に建設されたハイテク都市。
日本を取り巻く諸外国の縮図のような島で、ツトムは新しい家族や友達と出会い、ちょっとした冒険の日々が始まる。
そう、最初は「ちょっとした」のはずだったのだけれども。
<ネコカイン・ジャンキー!~火星で禁止のモフモフ子猫を拾ったらどうやら特別でした!~> 作者様 スナメリ@鉄腕ゲッツ
「火星でにゃんこハザード! 麻薬に恋に冒険!」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054921443361
ただいま亘平の生い立ち回。
3020年、そこは至福の麻薬ネコカインにより、人類が猫に支配される未来。
『センター』それは地球を中心とした猫による支配システム。亘平(こうへい)は平凡な火星のサラリーマンとして鉱石採掘会社で働いている。そんな亘平のもとに、存在しないはずの『野良のこねこ』が現れた。
困り果てた亘平が頼ったのは荒くれ者の多い開拓団の人々だった。開拓団にかくまわれるようにして平穏な子猫時代を過ごす飼い猫のジーナと亘平。
しかし砂漠で謎の美女、怜(とき)と出会ったのをきっかけに、亘平は『センター』の秘密計画
に巻き込まれていく。亘平はジーナを守り切れるのか? 怜と謎のイニシャルとの関係は? ネコカインとはなにか?
そして人間を支配する『センター』の思惑とは……?
平凡な青年が人と出会い、恋をし、成長していく
<小国の王太子、美人だが有能ゆえ男に嫌われる選帝公ご令嬢と結婚する。> 作者様 モモ
「婚約破棄された優秀な大貴族令嬢が小国の王太子に嫁ぐお話」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354055579456760
第2王子アルベルトは本の虫を目指し、王立図書館の司書を狙っていたが兄が死亡し、王太子に任じられてしまった。しかも、王も病で倒れてしまった上に美人だが男に嫌われている選帝公のご令嬢が嫁いでくる事に。
そんな不本意ながらも王太子となった彼が幼馴染みの従者と嫁とともに王国を躍進させ……られれば良いなと言うお話です
<GuardiansNovelUniverse> 作者様 競馬好き
「さまざまな主人公達が刻む、ある戦いの歴史。」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054917289222
これは、私たちの世界が産まれるずっと前のある神話の物語。ここは神々が初めて創り出した、原始の世界。その世界創造から約139億年後、ある大戦が起こった。それは龍と人、魔王が協力し戦ったある七柱の邪神との大戦だ。その大戦から2090年後。ある四人の、新たな英雄が誕生した。粘液龍、次元術師、力念支配者、孤独な戦士。これは新たな神話の、始まりの物語である。
この物語はシェアユニバースとマルチバースを要素に入っています。特に、終盤はそれが色濃く出てきます。さらに、モンスターにも焦点を当てたいと思っています。
<雨を數えれば> 作者様 珱瑠 耀
「魔法もドラゴンもある世界で、少女に無かったものは――。」
作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816410413894620175
視覚があって、味覚があって、
聴覚があって、触覚があって、
嗅覚があって、表情があって、
心があって、声があって、言葉があって。
私には、それが足りない。
記憶はどうでもいいが、それ以上に――。
これは、万人にある要素が無かった少女の暗くて淋しい冒険譚
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