未熟な少女の大冒険

主人公・アスは、退屈な夏休みを過ごしていた。そんなとき、おじいちゃん宛ての手紙を出すためポストに向かうと、ポストの上にいる何やら変なハトを発見し、不思議な世界へと連れていかれてしまう。

アスは、不思議な世界で出会った小人のゲンやサブローと仲良くなって”星のかけら”集めを手伝ったり、鹿やカラスとお話ししたり…「異世界?魔法?わくわく!」みたいな雰囲気で進んでいきます。後半では世界の真実がわかり、驚きもあって面白かったです。

各話のタイトルが五十音順になっているところも遊び心があってとても良きです。中学の夏休みを想像しながら読んだり、自分の中学時代を思い出しながら読んだりと、色々な楽しみ方ができると思います。大人も子どもも楽しめ、こういった児童書は家族の会話のきっかけになるかもしれません。

中一のアスの一人称で展開されるため、読みやすかったです。まだまだ未熟なアスが、これからどうしようと悩んだり、仲間と協力して乗り越えたりする姿にグッときます。手紙を通じてつながっていくのも素敵だなと思いました。

少女の大冒険をぜひ覗いて見てください!

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