第4話 『丸太町吹矢事件』

ある日の朝。


また事件が起こる。


事件現場は、丸太町通まるたまちどおり橋桁下はしげたした鴨川河川敷かもがわかせんじき


遺体には、矢が刺さっており胸部に2本、首元に3本、計5本の矢が無残にも惨殺に使用された。


矢は形状や口径から吹き矢の矢と判明した。


鑑識が近辺を捜索すると現場付近の茂みから、犯行に使用されたと思わしき竹の吹き矢が発見された。



鑑識が指紋検出を試みるが、虚しくも検出されず。



すると、1人の警官が大声で警部を呼び駆けてきた。


警官は紙切れを警部に差し出した。


その紙切れには、例の"Mr.K"からの予告状だった。


紙切れの文章は血で書き記されていた。


周りは凍りつき、そしてまた殺人鬼に一手を取られてしまった。


予告状の文章には、こう記されていた。


我々わたしハ今日、山城やましろ村宿むらやどニ身ヲひそメテイル。明日未明、山城ヲ國鐵こくてつノ急行デ河内かわちカ神戸へおもむク。

前等まえらハ、間抜ケダナ。嗚呼ああ滑稽こっけい。"


と、明日の潜伏先を記し、警察をあおる文が記されていた。


警部はぐうの音も出ないまま、紙切れをぐちゃぐちゃにした。






To Be Continue…

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Mr.Kの未解決事件 神羽源次 @masami0621

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