食わず嫌いせず読んでみるべき一作

初めてこの作品のタイトルを見たとき、あなたは「テンプレ技術チートものか」と思って敬遠するかもしれない。実際、魔法をなんちゃって科学で殴り倒す作品は嫌という程氾濫している。けれど、この作品を読み始めればきっとのめり込むだろう。全体的な雰囲気はストラテジー風味であり読みやすいし、こういった作品には珍しくファンタジーが強い。科学は技術と、多くの資源によって成り立っており、物理法則に縛られることを認識させられる。故に魔法の理不尽さが輝いている。科学がファンタジーを殴り、ファンタジーがカウンターを返すいい作品だ。ぜひ読んでみてほしい。