登場人物

黒野カゲヒコ(怪盗シャドウ)


 元・勇者パーティの【賢者】。現・怪盗。

 今回も怪盗はお休み。かつて勇者パーティのメンバーとして戦った宿敵・ペロペロキャンティとともにクリョウカンの陰謀へと立ち向かう。

 そのつもりであったが、隠していた甘党の元・魔王ニクジャガンを二人に会わせて戦わずして陰謀を阻止する。


 好きなスイーツはザッハトルテ。ちょっと苦めのチョコレートがたまらない。






ペロペロキャンティ


 魔王の腹心。四覇天の一人。白い着物を着た鬼。スタイルは平均的。

 魔王軍最強の剣士であり、かつての戦いでは悪夢のような剣技でカゲヒコ達を苦しめる。その剣腕によって四覇天へと昇りつめた・・・わけではなく、甘そうな名前をしているために甘党魔王ニクジャガンの目に留まっただけ。

 人間と魔族の戦いの真実を知り、ニクジャガンの命を狙うようになる。


 好きなスイーツは栗ようかん。縁側に腰かけて番茶と一緒にいただきたい。年寄とか言う奴はとりあえず斬り捨て御免。






クリョウカン


 元・四覇天の一人。常に黒いフードをかぶった魔法使い。種族不明。

 先代魔王ニクジャガンに忠誠を誓っている。ニクジャガンが討伐された後は、人間との和睦の道をとった現・魔王と決別して、再び人間と魔族の戦争を引き起こすことを目論んだ。

 ニクジャガンの生存を知って、全てがどうでもよくなった。今はひたすら、ミニマムサイズになったニクジャガンの頭を撫でまわしたい。お着替えさせたい。ご飯を食べさせてあげたい。お風呂に入れてあげたい。抱っこして寝たい。そんな年頃の男の娘。


 好きなスイーツはペロペロキャンディ。舐めていると心が安らぐ。人前で食べるのは恥ずかしいが、魔王様の前でなら別。






ニクジャガン


 先代魔王。『昼歩く吸血鬼』。人類殲滅、世界征服を目指して勇者パーティによって討伐される。

 魔族の、魔族による、魔族のための世界支配を目指して人類との戦いに臨んだ・・・ということになっていたが、その本当の目的は人間界を征服して、全ての甘味を手に入れること。『天下糖一』のためならばどんな犠牲もいとわない。

 勇者パーティによって体をバラバラにされるが、心臓からミニマムサイズに復活。各地に封印された肉体のパーツを集めれば元通りになるが、今のほうがたくさんのスイーツを食べられるので満足している。


 好きなスイーツはウェディングケーキ。あの巨大なケーキを独り占めにして全部食べてしまいたい。700歳になるがいまだ独身。






チョコレータパフィ


 現・魔王。先代魔王ニクジャガンの娘。『昼歩く吸血鬼デイウォーカー・ヴァンパイア』。グラマラスな褐色美女。

 ニクジャガンの跡を継いで魔王になり、人間種族と和睦の道を進む。魔国から人間界へと流出したオーバーアイテムを集めるために、黒野カゲヒコと身体を使った取引をする。

 父を殺した勇者パーティに対して複雑な感情を持っているが、カゲヒコから父の生存を知らされて心のつかえがとれる。


 好きなスイーツはなし。甘党の父親のせいで色々と苦労させられており、世の中の甘味という甘味を憎悪している。

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賢者から怪盗に転職しました レオナールD @dontokoifuta0605

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