第6話 過去

時々思い出す。あんなことしなきゃよかったって。でも同時に許してたら人生変わってたって思う。でもあの人との日々は本当に楽しかった。私の最初で最後の本気の恋みたいな感じだった。

幸せだった。大好きだった。



2年前、9月17日。私は、元カレと別れ、友達ともうまくいかずネットの友達を作ることにした。あるコミュニティーアプリで楽しくはなかったが、いろんな人と繋がった。男がほしかったわけでもないのに友達は男ばかり。そんな中、連絡先を知りたがる人がいた。実を言うと、連絡先の交換は禁止だ。しかし、なぜか欲しがり、電話番号からメールアドレス、ラインのQRを教えた。すべてはQRを送る手順だった。



その人は、神奈川県に住んでいる歯科医だと言った。私も自分のことを話そうと思ったが、なぜか涙が出てきていた。それがきっと心を許した瞬間だったと思う。


やり取りしているうちに彼は冗談か本気かわからないが、私のことを大切な人だとか、ツラいことがあると励ましてくれた。そして次第に私は、はじめて誰かとつき合いたいと思った。同時に、この人になら処女を奪われてもいいとも思った。


実際、去年の3月16日あったことがある。あのときは、二人っきりになりたくて近くのカラオケ店に駅から向かった。その途中、私の他愛もない地元話をした。


カラオケ店に着くと、しばらくの間、お互い抱き合った。好きな人だったから嫌な気しなかったし、むしろこのまま時が止まればいいと思った。そのあと、やはり男の性欲に負けてかキスをされた。ファーストキスだ。その後だんだんと大人な感じになっていく。私は、スピードについていけないのと初めての高揚感でドキドキしていた。避妊の用意とかしてこなかったけど、今日、処女を奪われるんだと覚悟はしていた。彼が、私のあそこを触り、小さい胸を触りカラオケ店だが喘ぎ声を出していた。


いざ行為に移ろうとしたとき、彼はコンドームを着けなかった。私は、混乱した。なぜ持っていないのかと。中に出さないとか言われたけど、信用できなかった。なぜなら、そういう動画をいろんなもので見てきたから。だが、幸か不幸か彼は私の中に入らないと言った。自分では入っている感じはしていたが、言われてみれば入り口止まり。彼に入れてみてと言われ、入れてみたが入れず、どこか私の性欲は冷めていった。最終的に断った。


そのあとは、彼のを舐めて出させて終了。そしてその後、彼とは、あまり話せなくなった。

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愛を教えて 宇田川ルキ @RUKI3939

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