あとがき
自分が好きなゲームに「プロトタイプ」、そして「インファマス」という作品があります。この二作品といえば、オープンワールドという自由に移動できるフィールドを縦横無尽に駆け巡り、圧倒的な力を持って敵を倒すというのが特徴的な作品になっています。
ストーリーや設定などに大なり小なり差はあれど、突然力を持った主人公が街で暴れるという作品なのですが、こんだけ恐ろしい相手なんだから敵は殺しにかかるよりも懐柔してこの力を利用した方が良いんじゃないのか?と疑問を持つことになってしまい、主人公も主人公で意外と躊躇いなく暴れる事が出来るものですから、流石にもうちょっと人間味あった方が良いのではないかとも考えたりもしました(その点で言えば、インファマスは善人と悪人どちらの遊び方も出来る様になってて非常に感心した記憶があります)。
そういった作品から影響を受けて「ヒーロー的な力を持った青年が、雇われの生物兵器として戦う作品を書いてみよう」と見切り発車でアイデアを出したのがキッカケでアマルガムという作品が生まれました。短い作品になってしまいましたが、とりあえず書きたい物を作品として残しておきたいという理由でこの長さの物語として収める事になったのです。
主人公に対する民衆の反応がそれほど好意的ではない様に描いていたのにも理由がありまして、怪物を倒せる怪物が現れたとしても確実にヒーロー扱いされるなんて事は無いだろうという考えから来るものです。分かりやすいかどうかは別として例を挙げるなら、街で猪が暴れていたとします。いきなりどこかから現れた羆が猪を殴り殺しても「クマさん、どうもありがとう!」なんてお礼を言いに行く人なんてまずいないでしょう。大概は「もっとヤバいの来ちゃったよ、どうしよう」って考えると思います。ましてやそんな奴を雇いましたなんてほざく企業があったら確実に称賛なんかされるわけが無い筈です。そういった点から主人公に対する民衆の考えというのは基本的に冷たいものにしていました。
アイデアを形にしたいという事でドタバタで始めたアマルガムという作品は今回で終わりになります。これまで読んでくださって誠にありがとうございました。そして現在連載中の作品やいずれ世に出すであろう新作も応援していただけると幸いです。それでは、お疲れさまでした。
アマルガム シノヤン @BonKyu
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