なにが起こるでもなく、されどもなにか起こりそうでもある


人に会いたくない男は深夜三時に外に出る。
人を避けて歩くだけの散歩の最終地点だけは決まっていて、そこに時折居座るむっちり猫に挨拶する。それだけの外出。

変わらない外出のはずだったのに。今日に限ってそこには。

奔放な女の子の勢いの強さとそれに終始負けてしまう大人の男性の会話が微笑ましかったです。
お話の中ではなにも起こりませんでした。このまま何も起こらないでも可愛いくて、でも何か起こりそうな物語の冒頭のようなドキドキ感もあって。

どっちだとしても楽しく読めるお話でした。

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