概要
格ゲー好きな女の子と、そんな女の子に惹かれて格ゲーを始めた男の子のお話
小学校三年の夏休み、僕と昴はゲームセンターでいつものように格ゲーで遊んでいた。
いつものように僕がコンボキャラ、昴が投げキャラを使い、いつものように僕が負け、いつものように昴に馬鹿にされる。
「せこい悠馬のことだから」いつもそう言って僕をからかうんだ。
けれどその日は、昴の様子が少し違っていた。
夏休みの宿題が全部終わる頃、僕はいつものようにゲームセンターで遊んでいたが、いつまで経っても昴は来なかった。
次の日も、その次の日も。
そうして夏休み明けの最初の登校日、担任からその理由を聞かされる。
「えー、突然だが篠宮はご両親の仕事の関係で別の学校へと転校することになった」
いつものように僕がコンボキャラ、昴が投げキャラを使い、いつものように僕が負け、いつものように昴に馬鹿にされる。
「せこい悠馬のことだから」いつもそう言って僕をからかうんだ。
けれどその日は、昴の様子が少し違っていた。
夏休みの宿題が全部終わる頃、僕はいつものようにゲームセンターで遊んでいたが、いつまで経っても昴は来なかった。
次の日も、その次の日も。
そうして夏休み明けの最初の登校日、担任からその理由を聞かされる。
「えー、突然だが篠宮はご両親の仕事の関係で別の学校へと転校することになった」