余命宣告を受ける主人公の宗は、その宣告に落ち込むわけでもなく、素直に受け入れられたのだが、しかし横で彼女は泣いていた。
互いに大学生。
長く付き合っていた彼らだったが、突然の「死」に直面に対し涙を流すのは当然だった。
しかし、この物語は「死」に対して、読了後に「凄い……」と、切なさと甘さを交えながら感じました。
恋愛において、バットエンドかハッピーエンドの両極端に別れるとされている物語の結末をまさかの展開に思わず拍手してしまいました。
ネタバレになるのでここでは控えますが、決して「死」に対して全てが「涙」になるとは言えない。短編だからこそ伝わる想いの強さ。
この物語を作った作者様を名づけるなら「恋愛の魔術師」と二つ名をつけたいと密かに思ってしまいました!
二人の運命はどうなるのか、読了後にこのレビューの意味がわかると思います!